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2010.08.19
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カテゴリ:書籍・雑誌
 前々から興味があった宇喜多秀家が主人公の小説を探していて、津本陽さんの「宇喜多秀家 備前物語」という文庫本を見つけたので購入して読んでみた。

 「八郎よ、必ず家を再興するんじゃ。忘れるでなあぞ」岡山、浦上家の家老だった勇将・宇喜多能家(よしいえ)は謀叛の廉で自死する際、孫に言い遺した。長成した八郎は、辺境の一城から先見と奇策某術でのし上がり、秀吉の天下取りに貢献、子の秀家は秀吉の養子となり、時代の寵児として名を馳せる。乱世の風雲に身を曝した宇喜多家興亡の譜。
 という話なのだが…。

 699頁と結構なボリュームで、前半は秀家の父にして悪名高き直家が権謀術数の限りつくしてのし上がっていく様を、後半は秀吉の天下統一から関ヶ原の戦いまでを描き、最後に伊豆八丈島へ流された秀家と従者の消息、宇喜多一門のその後が記されていた。
 ん~、確かに面白かったけど、秀家が主人公のはずなのに出番がやけに少ない…ショック
いっそのことタイトルを「備前・宇喜多物語」ぐらいにした方がいいと思う。秀家のことを知りたくて買ったのに、肝心の秀家についての記述は直家や秀吉の半分程度なのだから。
 で、この作品、やたらと登場人物が多い。一体どれくらい人名が出てくるのだろう?と暇潰しに数えてみたら、およそ1,000人の名前が!んなモン、頭、こんがらがる(混乱する)わ!

 直家時代の話は当然ながら備前が舞台なので、会話のほとんどが備前言葉(岡山弁)で書かれていて、これが案外読みにくい。慣れ親しんでいる言葉なので、どうしても脳内でイントネーションを付けてから読んでしまい、これが意外に疲れた。お国物語も良し悪しじゃわ(^^ゞ
 とはいえ秀家…というか秀吉時代になると、今度は舞台が中央に移動するので、時折思い出したかのように登場する秀家や家臣達の備前訛りが逆に嬉しかったりして。
 「こりゃ、いけんぞ。あの煙を見い。あっちでもこっちでも燃えてとろうが。敵はよほどの人数で押しかけてきょうたんじゃ。早う降参せにゃあ、えらい目にあわされるでえ」(P147)
…っちゅうような会話が続くんじゃけど、皆さんはスラスラ読めるじゃろうか?

 次回はこの作品に出てくるおよそ1,000にも及ぶ人名を、意味もなくつらつらと書き出してみようと思う。よっぽどこの時代に興味をお持ちの方か、あるいは余程退屈で仕方がない方のみ、気が向いたら覗いてみて下されスマイル





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Last updated  2010.08.19 08:17:15
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