カテゴリ:80's Fave Albums
産業ロックだの商業ロックだのと80年代当時に揶揄されていたバンドの曲は、キャッチー且つメロディアスでいつ聴いても耳に心地良く、全く色褪せない。
今回御紹介するサバイバー(SURVIVOR)が84年にリリースした5thアルバム「VITAL SIGNS」は“捨て曲なしの名盤”との声も高い彼等の最高傑作で、私も発売以来約25年間、結構頻繁に聴いているが未だ飽きることがない♪ vo.がデイヴ・ビックラー(Dave Bickler)からジミ・ジェイミソン(Jimi Jamison)に代っての初アルバムで、ジミの伸びやかなvo.が楽曲を引き立てている。 「VITAL SIGNS」 SURVIVOR - My Fave Albums of the 80's. Vol.2 Side One 1. I Can't Hold Back …メンバーのコスプレ(?)PVは必見 2. High On You 3. First Night 4. The Search Is Over 5. Broken Promises Side Two 1. Popular Girl 2. Everlasting 3. It's the Singer, Not the Song 4. I See You in Everyone 5. The Moment of Truth (Bonus Track) 日本盤のみ 「彼(ジミ)がオーディションに来て、確かそこで2曲歌ったんだけど、メンバー全員が驚くほど彼の声は素晴らしかった。即答で「ジミ、入れよ!」と決まり…(略) ジミ・ジェイミソンは私が誰よりも欲しいと思ったシンガーだった。最高の声の持ち主だが、彼のマネージメントが彼をDEEP PURPLEに参加させなかったんだ」 (『BURRN!』2004年10月号 BLACKMORE'S NIGHT Exclusive Special Long Interviewより) と、かのリッチー・ブラックモア(Ritchie Blackmore)が以前、音楽雑誌のインタヴューでジミを絶賛していたが、このアルバムからサバイバーに加入したジミのvo.は本当に素晴らしい!サバイバー最大のヒット曲である“Eye of the Tiger”等でのデイヴ・ビックラーのvo.もいいが、ジム・ピートリック(Jim Peterik -b)とフランキー・サリバン(Frankie Sullivan -g)のメロディックでポップなハード・ロック(何じゃそりゃ!?)にはジミの声の方が断然適しているように思う。 この「VITAL SIGNS」は上記の曲目を1から順にclickして聴いていただくと分かるように(嗚呼、ノリノリの“First Night”がリンク出来なかったのが惜しい!)佳曲揃いなうえ、1曲目の“I Can't Hold Back”から本来のラストナンバーである“I See You in Everyone”までの曲並びもPerfect。特にA面…いや、もうA面だのB面だのという概念は存在しないんだっけ…#1から#4までの流れは圧巻。 日本盤のみのボーナストラックということで、「ロッキー(ROCKY)」のジョン・G・アヴィルドセン(John G. Avildsen)が監督し、ラルフ・マッチオ(Ralph Macchio)くんが主演して大ヒットした“青年版ROCKY”こと「ベストキッド(THE KARATE KID)」の主題歌“The Moment of Truth”がおまけで収録されているのも嬉しい限り …でもアルバム的にはちょっくら浮いてるけど(^^ゞ このアルバムからは“I Can't Hold Back”、“High on You”、“The Search Is Over”“First Night”の4曲がシングルカットされ、“High on You”と“The Search …”はそれぞれ全米チャートの8位と4位を記録、“I Can't …”も13位と大健闘した。個人的には“High on You”が一押し♪ この後しばらくしてバンドの人気は低迷。一時デイヴが復活したり、サバイバーの名義を巡ってジミとフランキーが争ったりしたものの、06年にはフランキーがプロデュースし、ジミがvo.を取った18年ぶりのアルバム「REACH」をリリース。しかしアルバム発表後に再びジミが脱退、後任には何と元MSG(といっても後期のマッコーリー・シェンカー・グループ(McAuley Schenker Group)ね)のロビン・マッコーリー(Robin McAuley)が加入して現在に至っているそうな。 一方、ジミはサバイバー脱退仲間のジム・ピートリックと組んで08年にアルバム「CROSSROADS MOMENT(クロスローズ・モーメント)」を、昨年には「EXTRA MOMENTS」を発表。ジムの手掛けたメロディアスなサウンド&ジミのやや声量は落ちた気がするものの相変わらず心地良い歌声に、往年のサバイバーファンは歓喜の涙が止まらなかったという…(私もその一人)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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