カテゴリ:書籍・雑誌
購入して2ヶ月足らずのmy PCに先日、不具合が発生した。
販売店やらNTTやらに電話を掛けまくり、それでもよく分からなくて途中で号泣しながらだんなさんに電話で助けを求めたり、彼女が出来て幸せいっぱいの息子に八つ当たりしたりしながら、何とか再びネットが出来るようになった。 数日ぶりに駄ブログを綴れる喜びをひしひしモグモグと噛みしめながら、今回は先月読んだ本を挙げてみる。 6月に読了した本はたったの6冊。うっわ、めっちゃ少なッ! しかも内1冊はライトノベルで、1冊は料理本という… チェルノブイリ原発事故による放射能汚染食品がヨーロッパから検査対象外の別の国経由で輸入されていた。厚生省の元食品衛生監視員として、汚染食品の横流しの真相究明に乗りだした羽川にやがて死の脅迫が…。 この作品が書かれた20年前当時、後年まさか自国の食品が国内で放射能に汚染されようなんて思ってもみなかったであろう、真保裕一さんのデビュー作「連鎖」を読んでみた。 中国地方の田舎モンなので直接的にはさほど影響がないものの、福島第一原発の放射能汚染食品問題はやはり大いに気になるところ。国の言うことなんぞ全く当てにならない今、消費者一人ひとりが賢くなって我が身と家族を守らなくてはならない。 とはいえ福島及び近隣の放射能汚染食物のニュースやこの作品の食品汚染問題についてぼ~っと考えるに、その食品が果たして本当に安全かどうかなんて知りようがないわな(^^; まぁ私個人は、放射性物質汚染よりもはるかに害がありそうな煙草を吸い続けている時点でアウトなのだが… 2013年の大河ドラマは、会津藩砲術指南役・山本権八の娘である八重が主人公だそうで。 山本八重といえば、戊辰戦争における会津藩の悲劇を描いた名作時代劇「白虎隊」(86年末に日本テレビで放映された年末時代劇スペシャル第2弾)で溌剌と八重を演じたスーちゃんこと田中好子さんを思い出す。 会津関係の物語は未だにこのドラマで演じた役者さんを思い浮かべながら読んでしまうのだが、本田博太郎さんが演じた“鬼の官兵衛”こと会津藩家老・佐川官兵衛の勇猛且つ愚直で無骨な生き様を描いた、中村彰彦さんの「鬼官兵衛烈風録」を読んだ。 風間杜夫さん(演じる松平容保)の凛とした姿、戊辰戦争敗戦の責任を一身に背負って自刃した西田敏行さん(演じる萱野権兵衛)の最期、堤大二郎さん(演じる山川大蔵…ちょっと配役に納得いかない)率いる山川隊が会津独特の踊りである彼岸獅子の踊り歌を奏させながら、城外に満ちる官軍の中を飄々と進んでいく姿などを、まるで頭の中のビデオで再生しているが如く鮮やかな映像付で物語を読み進めることが出来た。 幕末の日本で会津藩ほど気高く真直ぐであったがために時代に翻弄され、終には逆賊の汚名を着せられる羽目になってしまった惨憺たる藩はないと思う。そんな会津軍を率い、凄絶な抜刀斬り込みで官軍を震え上がらせた勇猛無比な鬼官兵衛の、壮絶ながらも美しい男の生き様に胸が熱くなると同時に、どの作品も外れがない中村さんのこれまた見事な筆致が光る良書だった。 6月に読んだ本 歴史・時代小説 ・鬼官兵衛烈風録 (中村彰彦) 角川文庫 1995 歴史・時代モノ以外の小説 ・連鎖 (真保裕一) 講談社文庫 1994 海外モノ ・アウルクリーク橋の出来事 / 豹の目【AN OCCURRENCE AT OWL CREEK BRIDGE / THE EYES OF THE PANTHER】 (ビアス【Ambrose Bierce】, 小川高義 訳) 光文社古典新訳文庫 2011 エッセイ、その他 ・チュートリアル福田充徳の 家呑みレシピ (福田充徳) ワニブックス 2010 ・天才になりたい (山里亮太) 朝日新書 2006 ライトノベル ・道士さまといっしょ (三雲岳斗) 電撃文庫 2004 ←タイトルからてっきり道教関係かと… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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