カテゴリ:80's Fave Albums
のっけからローカルな話で恐縮だが、岡山市東部の田舎町で呑気に学生生活を送っていた80年代半ば、おらが町には洋楽を広く扱っているレコード店など無かったので時折岡山(岡山市中心部のこと。同じ市内に暮らしていても、おらが町では「岡山」というと中心部を指した)へレコードを買いに行った。
目指すは天満屋(女子マラソンが有名な地元百貨店)近くのダイイチ(旧第一産業、現DEODEO。中国地方を中心に展開している家電販売店チェーン)!他にもあったのかもしれないが、当時輸入盤取扱店はここしか知らなかった。 The B-52's(08年よりThe B-52sに改名)が82年にリリースした「MESOPOTAMIA」はトーキング・ヘッズ(TALKING HEADS)のデヴィッド・バーン(David Byrne)をプロデューサーに迎えて制作され、当初は彼等の3rdアルバムになる予定だったものの、諸々の理由で6曲入りEPとして発売された。 このEPを当時のダイイチで購入して聴いてはみたが、その時はちょっと音楽に馴染めず、ずっと押入れの隅に押しやっていた。 再び聴くようになったのは、81年にリリースされていたリミックスアルバム「PARTY MIX!」とこの「メソポタミア」が一緒に収録されたCDが91年にリリースされてから。 改めて聴くと、前2作のアルバム(79年の「THE B-52's(警告!THE B-52'S来襲)」、翌80年の「WILD PLANET (禁断の惑星)」)よりは地味ながらもやっぱりB'sらしくて…特にケイト・ピアソン(Kate Pierson)とシンディ・ウィルソン(Cindy Wilson)の独特なvo.や、故リッキー・ウィルソン(Ricky Wilson)の奇妙なギターサウンド等…昔は何故受け入れられなかったのだろうかと我ながら不思議に思う。ま、このCDと当時のEPでは若干ミックスが異なってはいるのだけれど。 「MESOPOTAMIA」 THE B-52's - My Fave Albums of the 80's. Vol.11 1. Loveland 2. Deep Sleep 3. Mesopotamia 当時のライヴ映像。在りし日のリッキーに涙…っていうかリッキーも映せ~! 4. Cake 5. Throw That Beat in the Garbage Can 映像は無関係 6. Nip It in the Bud “Rock Lobster”や“Private Idaho”のような豪快なはじけっぷり、荒削りなパーティーサウンドは影を潜め、若干落ち着いた曲が多い。残念ながらリンク出来なかったが、ラストの“Nip It in the Bud”が今作では最もノリノリで一押し♪ アルバムタイトルにもなっている“Mesopotamia”は、悪くは無いが何だかB'sっぽくない地味~な曲だ。そのせいか、リンク先の映像を見ていただいても分かるとおり男性vo.のフレッド・シュナイダー(Fred Schneider)が妙なダンスで盛り上げようとしているような…(^^; ま、ビートルズ(THE BEATLES)のアルバムで例えるところの「REVOLVER」、カーズ(THE CARS)だと「PANORAMA」みたいなモンかな。翌83年にリリースされた3rdアルバム「WHAMMY!(ワーミィ・ワーミィ)」ではこれまた一転、ドラムマシーンやシンセサイザーを多用してB'sの持ち味だったアマチュアっぽさは薄れてしまったけれど、個人的にはこの「WHAMMY!」がB'sのアルバムの中では一番のお気に入り 89年から90年にかけて大ヒットした“Love Shack”や“Roam”等でB-52'sを知った方にはぜひとも聴いていただきたい。 メンバーが5人だった頃の…極々親しかった人以外には誰にも自らの病気を告げず(バンドメンバーにさえも!唯一、親友だったds.のキース・ストリックランド(Keith Strickland)にだけは伝えていた)、85年に32歳の若さでひっそりと世を去ったリッキーがバンドを牽引していた頃の…軽くて奇妙で一度聴いたら耳から離れない、唯一無比の極上パーティーサウンドを御堪能あれ! とは言ってもこのアルバムは正直、万人向けではないような気もするけど(><)ナンジャ、ソリャア お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.07.08 08:51:23
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