Pastime Paradise

　しずかちゃん（日立全自動洗濯機・静御前）がいよいよ耄碌してきた。
ひと昔前は『Neuro & Fuzzy Control』がウリの物静かで洒落た女の子であったが、ここ最近はピーピーと騒々しくエラー音を発することが多くなり、ついに先日から脱水機能が完全に麻痺してしまった。
　思い切って買い換えようか？いやいや、洗濯すすぎはまだ何とか出来るし、何よりしずかちゃんとは18年来の長い付き合いなので、ちゃんと最期を看取ってあげたいと思うのである。

　数年前の初夏、一年振りに霧ヶ峰クン（三菱エアコン）を付けようとリモコンのスイッチを押したら全く作動せず、速攻で買い換えたことがある。その時はてっきり彼が臨終を迎えたとばかり思っていたのだが、実は前年の晩夏に電気代節約のためブレーカーをOFFにしていただけで、そのことをすっかり忘れていたのだった。
　ブレーカーのスイッチを入れると彼は嬉しそうに部屋を冷やし始めたが時すでに遅し。
「えッ!? ちょま…」彼は最後に何か言いかけたかのように見えたが私は見て見ぬふりをし、霧ヶ峰クンを電気屋さんに引き渡した。思い出すと未だに胸が痛む（が、富士通クンと今は仲良し）。

　あの時の苦い思い出が忘れられず、冷蔵庫クンが晩年耄碌した際も冬の間はエアコンの室外機の上で飲物を冷やしたりしながら春まで付き合った。冷蔵庫クンは満足そうな笑みを浮かべながらどこか遠くへ旅立ち、私も全く悔いはなかった。
　給湯器さんが真冬に耄碌したときは、息子達も私も歯を食いしばって地獄の冷水シャワーに耐えた。が、一人銭湯通いをしていただんなさんに呆れられ、仕方なく早々に買換えた。まぁ給湯器さんは耄碌というより即死だったけど。
　今回のしずかちゃんも大往生を遂げてもらうべく、洗濯物は1枚1枚手絞りして干している。手間が掛かって仕方がないし、これで冬を迎えたらどうなるのだろう？と不安はあるが、可能な限りは一緒にいようと決めている。正直、貧乏で買換えるお金も無いしね…（T T）

　『Fuzzy』って言葉も一時はあちこちで耳にしたが、あっという間に廃れてしまったわな。“曖昧な”とかいう意味だったっけ。
　Fuzzyといえば、80年代末～90年代にかけてのバンドブーム時代に活躍していたPSY・Sの“ファジィな痛み”という曲をふと思い出した。この曲がリリースされた88年頃は、友人の影響で邦楽バンドばかり聴くようになっていたので、PSY・Sは勿論、PERSONZや筋肉少女帯などもよく聴いていた。懐かしいなぁ（＾＾）

　しずかちゃんには今まで十分働いてもらったので、今後は出来る範囲でのんびり仕事をこなしてほしい。ファジィで結構！

　　本日のひまつぶし

　・PSY・Sの11枚目のシングル“ファジィな痛み/Fuzzy Pain”　→こちら
　・「CITY HUNTER 2」のOPにもなった“Angel Night　～天使のいる場所～”　→こちら
　・嗚呼、懐かしすぎる…やっぱええ曲やなぁ。“Parachute Limit”　→こちら

　 当初、ブレーカーをバッテリーと誤って入力してました～。めっちゃ恥ずかしいっす…。
でもって「筋肉少女帯」を“筋肉少女隊”と入力してました～。情けないっす…。