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2011.11.27
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カテゴリ:許冠文&Mr.Boo!
 先日もちょっと触れたが、リッキー・ホイ(許冠英)が8日に急逝した。昨日(26日)が葬儀だったようで、久々にマイケル(許冠文)やサム(許冠傑)ら許兄弟の姿を映像で見た。
 リッキーは数多くの映画に出演していて主演作もいくつかあるが、やはり兄弟で共演している作品が最も馴染み深い。
 そこで今回は長兄・マイケルと共演している作品をつらつら挙げながら、リッキーを偲びたい。

 マイケルが初めてメガホンを取り、香港で大ヒットを記録したのが74年公開の「Mr.BOO! ギャンブル大将(鬼馬雙星)」。ギャンブル狂のマイケルとサムがいかさまで大儲けを企む話で、当初リッキーは未出演であったが、79年に日本で「Mr.BOO!」シリーズ第3弾として公開するにあたり、急遽リッキーの出演シーンが追加撮影された。但しビーチでサムと喧嘩するチョイ役なので、特に感想はない。
 翌75年公開の「天才與白痴」(日本未公開)にもちょろりっと出演しているが、これまたどうでもいい役なので割愛。

 76年の「Mr.BOO! ミスター・ブー」(半斤八両)は記念すべきMr.BOO!日本初上陸作品で、リッキーはサムと共に探偵事務所を営むマイケルの助手役。この作品から出番も台詞も大幅アップ!
 そういえばリッキーは「鶏泡」の愛称で呼ばれていたみたいだが、この作品の役名も「鶏泡」なのね…。

 個人的に“マイケル作品におけるリッキー BEST 3”の第3位に挙げるのは、78年公開の「Mr.BOO! インベーダー作戦」(賣身契)である。
 全く売れないTV局の専属タレントであるマイケルの弟にして発明狂のチョンボ役を好演。実はリッキーはちゃーんとアクションも出来る役者なのであるが、この作品でほんの少しばかり彼のアクションスターとしての片鱗を覗き見ることが出来る。えッ、どこでって!? ホラ、悪者に肘鉄をくらわせる一瞬とか…(^^;

 そして“マイケル作品におけるリッキー BEST 3”の栄えある第1位に輝くのが、81年公開の「新Mr.BOO! アヒルの警備保障」(摩登保[金票])であーる!
 ホイ兄弟が警備会社のガードマンに扮したこの作品では、マイケルが部下には威張り散らすも実は小心な隊長、サムが副隊長、リッキーは新入隊員という役どころなのだが、実質リッキーが主役といってもいいくらいに大活躍!でもって「Mr.BOO!」シリーズではこの作品が一番面白いのである。如何にリッキーがマイケル作品にとって必要不可欠な人材であるか、この作品でのリッキーの演技を見ればはっきりと分かるだろう。
 この後サムは許兄弟作品を飛び出して「悪漢探偵」シリーズに主演し、メガヒットを記録。片やマイケルも単独で「新Mr.BOO! 鉄板焼」(鐡板燒)を監督・主演するが、これまでマイケル監督作品は全て興行成績1位だったのが初めて6位で終わってしまった。

 86年にはビリー・ワイルダー(Billy Wilder)監督作品をマイケル流にリメイクした「新Mr.BOO! お熱いのがお好き」(歓樂[ロ丁][ロ冨])を製作。リッキーもチラリとゲスト出演し(マイケルのGFの浮気相手役)、兄弟で息の合った芝居を見せてくれた。
 マイケルが監督を離れ、脚本と主演のみに専念した「新Mr.BOO! 香港チョココップ」 (神探朱古力)では再びリッキーと共演。ドジ刑事・マイケルの部下でこれまたダメ刑事の役だった。
 一応この作品が「Mr.BOO!」シリーズ最後の作品になるのだが(後に「Mr.BOO!」シリーズのパロディ&オマージュ作品で、マイケルも最後にちょっとだけゲスト出演している「新世紀末Mr.BOO! ホイさまカミさまホトケさま」(鬼馬狂想曲)と、マイケルが出演しているというだけの「Mr.BOO! 花嫁の父」(煎醸三寶)というのはあるが)、元々はシリーズでも何でもなく、日本側が勝手に「Mr.BOO!」シリーズとしているだけである。
 
 続く88年公開の「ホンコン・フライド・ムービー」(鶏同鴨講)でもマイケルは脚本と主演のみなのだが、これが人情味溢れる素晴しい作品で(勿論ギャグもたっぷり)、リッキーが実にいい味を出しており、“マイケル作品におけるリッキー BEST 3”の第2位はこれを挙げたい。
 マイケルは老舗鴨料理店を営むドケチ店主を演じており、リッキーはその店の従業員役。ある日、店の真向かいに外資系のフライドチキン・チェーン店ダニーズがオープンし、客を奪われてしまう。経営難に陥るも妻や従業員の忠告には耳を貸さず、ついにはリッキーがダニーズに移籍してしまう…。 
 それまでマイケルの店でだらだら働いていたリッキーが、ダニーズの新人研修でシゴかれている姿が何とも哀れで観ているこちらの心まで痛む。なんて芸達者な役者なのだ、リッキー!
 翌89年の「ミスター・ココナッツ」(合家歡)ではマイケルが中国・海南島から妹の住む香港にやって来た迷惑極まりない田舎者を熱演し、リッキーも保険屋さん役を好演。

 9年ぶりに許兄弟が共演して話題になった90年公開の「フロント・ページ」(新半斤八両)は、原題からも分かるとおり正式な「Mr.BOO!」の続編(セルフ・リメイク)なのだが、なぜか邦題には「Mr.BOO!」が付いていない。
 マイケル扮する三流ゴシップ誌の編集長兼オーナーが、おとぼけカメラマンのリッキーと頭の切れる記者・サムと共に、スクープをでっち上げて売上を伸ばそうと奮闘する話なのだが、この作品ではやはり久々に戻ってきたサムの活躍が目立つ。リッキーはというと相変わらずお間抜けな役を飄々と演じており、そのおかげで巧く3人のバランスが取れているように感じる。
 マイケルあっての「Mr.BOO!」、サムあっての「Mr.BOO!」、でもってリッキーあっての許兄弟だなぁ…とつくづく思うのである。

 マイケルが久々に監督、脚本、主演を務めた92年公開の「マジック・タッチ」(神算)にもリッキーは出演。インチキ占い師・マイケルの事務所の受付役だった。この作品が二人の最後の共演作となってしまった…。

 とまぁ7~80年代のマイケル作品のほとんどに出演しているリッキー。兄弟の愛情の深さ、絆の固さはどの作品からもひしひしと伝わってくる。
 リッキーの突然の訃報はマイケルやサムら残された兄弟に計り知れない衝撃と悲しみを与えたことだろう。異国の一ファンである私でさえ、かなりのショックを受けたのだからしょんぼり
 リッキー、いつも笑わせてくれて有難う。見る度に温か~い気持ちにさせてくれて本当に有難う。





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Last updated  2012.04.03 16:36:26
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