カテゴリ:The B-52's
前回御紹介したカーズ(The Cars)の「Live in Philadelphia 1987」と同じIMMORTALというレーベルから、これまた何故か一昨年9月に唐突に発売されたThe B-52'sの怪しげなライヴDVD「Live Germany 1983」について今回は取り上げてみたい。
収録されているのは83年5月14日にドイツ・ドルトムントのエキシビションセンター、Westfalenhalle(ヴェストファーレンハレ)で行われたライブである。 前回のカーズライヴDVDは画質の悪さ(とにかく暗い!)が残念であったが、今回のB-52'sのDVDは驚く程にくっきり明るい映像で嬉しいかぎり 収録曲が7曲しかないのは残念だが、これだけ音も映像も良ければ大満足だ!パッケージには4人しかいないけど。 83年4月27日にリリースされたばかりの3rdアルバム「Whammy!(ワーミィ・ワーミィ)」を引っ提げてのこのライヴの見所は、85年10月に32歳という若さでAIDSにより他界したギタリスト、リッキー・ウィルソン(Ricky Wilson)の元気な姿と可愛い笑顔、これに尽きる。とはいえリッキーのHIV感染は「Whammy!」のレコーディング中から既に分かってはいたのだけれど…。 リッキーの学生時代からの友人でドラムスのキース・ストリックランド(Keith Strickland)以外のメンバーには、余計な心配を掛けまいと死の数日前まで病気を明かさなかったリッキー。ヴォーカルで実の妹であるシンディ・ウィルソン(Cindy Wilson)ですら彼の病気は知らなかったという。 「Live Germany 1983」 The B-52's 1. Song for A Future Generation 2. Planet Claire 3. Mesopotamia 4. Big Bird 5. Dance This Mess Around 6. Rock Lobster 7. Party Out of Bounds 1曲目は新作「Whammy!」より、全員がヴォーカルを務め、一人ずつの自己紹介パートもあるキュートなナンバー“Song for A Future Generation”。嗚呼、一生懸命歌っているリッキーの笑顔と歌声が可愛すぎる… 2曲目以降は専らギターに専念。リッキーが在籍していた頃のThe B-52'sといえば、彼が自ら編み出した変則チューニングによる奇妙なギターリフが特徴的だった。尤もリッキーは生前、キースに自らのギター技を伝えており、リッキーの死後ドラムからギターに変更したキースもそれをちゃんと受け継いではいるのだけれど、やっぱり私はリッキーが楽しそうにギターを掻き鳴らしていた頃のB-52'sが大好きだ。 フレッド・シュナイダー(Fred Schneider)、ケイト・ピアソン(Kate Pierson)&シンディのハジけたヴォーカルとダンス、リッキーの独創的なギター、そして力強いキースのドラム。観て、聴いているだけで心躍るB-52'sの5人の陽気なステージを、まさか21世紀の今になって楽しむことが出来ようとは思ってもみなかった。 あの頃は知り得なかった情報を簡単にネットで検索出来、YouTubeで当時の映像を探し出しては手当たり次第見まくり、輸入CDやDVDもネットで容易く手に入れることが可能。ホンマ、いい時代になりました~(^^) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.10.26 11:53:11
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