Pastime Paradise

　
　東京・恵比寿で完全紹介制の割烹「園山」というお店を出していたが、惜しまれつつ（かどうかは知らないが）2013年に閉店。そして2015年に再び完全紹介制の「そのやま」というお店をオープンしたらしい。ふ～ん…。
　個人的には食というものに全くといっていいほど興味がなく、家でも旅先でも食すものは専らコンビニ飯もしくはファミレスご飯ぐらいなので、園山さんの料理も当時から別に何とも思わなかったし、彼女のことも早々に記憶から消えていた。
　ところが先日、どういう経緯かは忘れたがネットで久々に彼女の名前を見付け、いつの間にか彼女のブログを開いてしまっていた。そしてそこで見かけたリンク “＜家庭料理割烹『園山』スタッフブログ＞　『園山一家の幸腹日記 』”。汚料理だの何だのと散々言われまくった、あの料理に係わっていた方達のブログ。一体どういう思いであの料理を…!?
　興味本位でスタッフさんのブログに飛んでみたものの、夢中で読み進めてしまった。スタッフの皆さんの楽しみながら頑張る様子や、真摯に食材と向き合う姿勢、普通に美味しそうな料理の数々。あれッ!? 何で当時はあんなに叩かれていたんだろう？スタッフの皆さんも胸の内ではさぞ辛かっただろうなぁ…と、気が付けばAmazon.にて１円で売られていたこの本をポチっていたのであった（＾＾；
　うん、写真は綺麗だし、レシピも分かりやすく書かれてあってなかなかいい料理本ではないか。とは言っても料理本なんてチュートリアル・福田さんがいつぞや出版した簡単おつまみレシピ本「チュ－トリアル福田充徳の 家呑みレシピ」ぐらいしか買ったことないけど（あ、新婚当初に基本料理本とお弁当おかず本を買ったなぁ…そういえば）。
　
　この本の中に“私の中の当たり前”として、店主が毎晩（営業日に）お店にいるのは当たり前だの、オープンから6年間、営業日にはいつも自分で味見をするのは当たり前だのと書かれているのだが、スタッフさんのブログを読む限りだと、そうでもないんじゃないかと…。まぁ別にどうでもいいけどね、既に閉店した店のことだし。ところで「園山」当時のスタッフさんて、今のお店でも働かれてらっしゃるのかしらん？いやまぁ、知ったところで別にどうでもいいことなんだけど。
　「縁おむすび」という、スタッフさん達の出身地に因んだ食材を使ったおむすびレシピが掲載されているのだが、恥ずかしながらどのスタッフさんの出身地か全部分かってしまった。お米は岩手産と島根産…ふむふむ、料理長さんとオーナー（園山）さんね。チーズ、とうもろこしは北海道産…男一点の方だな。鹿児島産は…店長さんだ。でもって神奈川と栃木は…なーんて、どれだけ熱心にブログを読み込んでるんだか (/ω＼)ﾅﾝﾀﾞｶﾒｯﾁｬﾊｽﾞｶｼｰ
　当時酷評されていた、皮付きのまま丸ごと煮込んだにんじんやじゃがいもの肉じゃが。皮付きでも丸ごとでも、食べて害のあるものでもなさそうだし（逆に皮ごとの方が何となく栄養がありそうで）、別にいいと思うけどなあ。剥いたり切ったりする手間も省けるし。だけど長いもポン酢和えの長いもも皮が付いたままのように見えるのは!? いや、流石にこれはナイわな。見間違いだろう。
　この本の中で気になったのは、園山さんが素手でおむすびを握っている写真。私自身は他人が握ったおむすびどころか、人の手料理すらダメなタイプなのだが、それは置いといて、綺麗にマニキュアが塗られた長い爪で握るのはどうかと…。料理をする時は爪の先の白い部分は切っておいてほしい。園山さんは付けてないが、指輪をしたまま作られた料理もイヤだ。酉年・乙女座・土星人という、潔癖人であることを宿命づけられた者には耐えられないのである。
　
　我が家は家族４人がそれぞれ違う時間帯で働いているため（だんなさん：朝→夜＆出張多し、私：昼過ぎ→深夜近く、長男：夜→朝、次男：早朝→夕～夜）食事は各自バラバラで、いつの間にやら料理を全くしなくなってしまった…寂しいことに。来月連休が取れたら久々に何か作ってみようかしらん♪　園山さん流・皮付き丸ごと野菜入り肉じゃがでも。きっと家族も驚くだろうなぁ。
「ちょ…。何なんこれ!? 何で皮付き？何で丸ごとなん!?」