カテゴリ:The B-52's
『Good Stuff』 released on June 23, 1992
91年1月、シンディは直接マネージメントに電話してバンドを去る意向を伝えた。驚いたフレッド、ケイト&キースは熟考したのち、このまま3人でバンドを継続していくことに決め、いつでもシンディが戻ってこられるようにした。(94年に復帰) ウィルソン兄妹がいなくなりトリオとなったB'sは、大ヒットした前作「Cosmic Thing」と同じくナイル・ロジャース(Nile Rodgers)とドン・ウォズ(Don Was)をプロデューサーに迎え、91年11月からウッドストックのベアーズヴィル・スタジオ(Bearsville Studio)で行われたレコーディングではウォズが5曲(2, 3, 6, 9, 10)を、92年1月からはNYのパワー・ステーション(Power Station)で残りの5曲(1, 4, 5, 7, 8)をナイル・ロジャースがプロデュースした。 92年6月にリプリーズからリリースしたアルバム「Good Stuff」はBillboardチャートで16位、英国で8位と、まずまずのヒットとなった。このアルバムからは5曲がシングルカットされ、アルバムタイトルにもなった1stシングルの “Good Stuff” はBillboardチャートで28位、英国では21位であった。 このアルバムの中では “Revolution Earth” と “Dreamland” が好きで割とよく聴くのだが、個人的な意見として、もうこの頃になるとリッキー在籍時のB'sとは別バンドのように感じる。“Revolution Earth” でのケイトの伸びやかなヴォーカルは確かに耳に心地よいけれど、どうも違和感を覚えてしまう。しかしフレディの歌声を聴くと、“あ、やっぱりB'sだな” とも思う。一体どういうことなのだろう? 思い起こせば今までヴォーカルが印象的な優れた楽曲は、ほぼシンディがソロで歌っていたことに気付く。“Planet Claire” や “Rock Lobster” を聴けば分かるとおりコーラスは最高なのだが、気の毒なことにケイトがヴォーカルでメインを張った曲など思い浮かばない(ないこともないけど)。そういう訳で今作はそんなケイトのヴォーカリストとしての魅力を十分堪能することが出来るものの、同時に違和感をも覚えた次第である。 ちなみにケイトはB'sと同じジョージア州アセンズ出身のR.E.M.が91年3月にリリースした7thアルバム「Out of Time」のうち3曲に参加しており、アルバムは全米・全英で1位に輝いた。ケイトがゲストヴォーカルの “Shiny Happy People” はBillboardチャート10位を記録。この曲のPVに合わせて踊るのが実は大好きなのであーる。 「Good Stuff」に話を戻して、キースが “Dreamland” についてこう解説している。 “ある意味、これは向こう側に行ってしまった人についてのラブソングで、君が彼らから再び連絡してほしいと願うと、おそらくドリームランドではそれが可能なんだ。リッキー・ウィルソンが僕の夢の中に現れてね、それに何だかとても癒されたんだ” お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.01.21 01:05:35
コメント(0) | コメントを書く
[The B-52's] カテゴリの最新記事
|
|