カテゴリ:The B-52's
『Nude on the Moon: The B-52's Anthology』 released on January 15, 2002
DISK 1
DISK 2
2002年1月にワーナー&ライノからリリースされた2枚組ベスト盤「Nude on the Moon: The B-52's Anthology」は、B'sの数あるアルバムの中で最も貴重で価値のあるアルバムだと思う。1977年のバレンタインデーに行った初ライヴから25年という節目の年を記念してか、50Pにも及ぶブックレットはメンバー各人のコメントやメッセージ、バンドの詳細な歴史、貴重な写真の数々など読み応え十分。そして裏表紙裏一面にはリッキーのモノクロ写真が…。最後に4人それぞれの簡潔なメッセージが載っているのだが、キースとシンディは二人ともリッキーに触れていて、そのメッセージを読んで思わず泣きそうになってしまった。二人のリッキーへの想いは第2部で紹介したい。 このベスト盤の1枚目は「The B-52's」から「Whammy!」までのアルバムの中から選ばれており、18曲の内訳は以下のとおり。 『The B-52's』(’79) - 1, 2, 3, 4, 5, 6 『Wild Planet』(’80) - 7, 8, 9, 10, 11, 12 『Mesopotamia』('82) - 13 『Whammy!』(’83) - 14, 15, 16, 17, 18 18曲のうち、“Quiche Lorraine” と “Whammy Kiss” はライヴver.(90年と89年なので、残念ながらリッキーは係わっていない)で、“Mesopotamia” は91年にリリースされた「Party Mix! / Mesopotamia 2 Albums on 1 Compact Disk」収録のリミックスver.だ。でもって “Queen of Las Vegas” のMesopotamia Outtake Versionというのは、この曲は元々「Mesopotamia」用に作られたものの、アルバムリリース時にはまだ不完全だったために収録を見送られたという経緯があり、その時のお蔵入りバージョンである。後に「Whammy!」に収録された完成バージョンとはまるっきり異なっている。 そして2枚目は「Bouncing off the Satellites」から「Time Capsule: Songs for a Future Generation」までのアルバムから選ばれており、17曲の内訳は以下のとおり。 『Bouncing off the Satellites』(’86) - 1, 2, 3, 4, 5, 6 『Cosmic Thing』('89) - 7, 8, 9, 10, 11, 12, 13 『Good Stuff』('92) - 14, 15, 16 『Time Capsule: Songs for a Future Generation』('98) - 17 リッキーの遺作となった「Bouncing off the Satellites」は、残されたメンバーがショックのあまりほとんどプロモーション出来なかったせいもあって今ひとつ埋もれてしまっている感があるが、なかなか佳曲揃いの良いアルバムなので、ちゃんと6曲取り上げられていて嬉しい。特にリッキーとキースが二人でコーラスしている “Ain't It a Shame” と、リッキーとキースの二人だけで作り上げた唯一の曲である “She Brakes for Rainbows” が入っていて本当に嬉しい。その “Ain't It a Shame” と “Theme for a Nude Beach” はニュー・エディションだ。 大ヒットアルバム「Cosmic Thing」からは最多の7曲が収められているが、“Junebug” はリッキー亡き後に初めて4人が協力して作った曲だという。やはりメンバーの思い入れも強いのかな。 これを超えるB'sのベスト盤はおそらく今後もないだろう。超級おすすめアルバムである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2021.01.25 02:17:30
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