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2021.06.01
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カテゴリ:80's Fave Albums
英国のイケメン5人組、デュラン・デュラン(Duran Duran)が人気絶頂だった85年、バンドは二手に分かれてサイドプロジェクトを始動した。
 かたやvo.のサイモン・ル・ボン(Simon Le Bon)、Keyのニック・ローズ(Nick Rhodes)&drのロジャー・テイラー(Roger Taylor)が組んだ、アーティスティックな雰囲気漂うアーケイディア(Arcadia)。
 そしてもう一組の方は、bのジョン・テイラー(John Taylor)とgのアンディ・テイラー(Andy Taylor)が、憧れだったらしい英国人歌手のロバート・パーマー(Robert Palmer)に声を掛け、更に米国のディスコ/ファンク・バンド、シック(Chic)のdrであるトニー・トンプソン(Tony Thompson)も加わった、ロック色の濃いスーパー・グループ、パワー・ステーション(The Power Station)である。
 当時はデュラン・デュランの中ではベースのジョンが一押しであり、音楽的にもHM/HR系をわりと好んでいたため、パワー・ステーションの方が断然好みであった。
 しかし何度か聴いているうちに、高校生であった私でさえ「うわぁ、イキってんなぁ」と若干の気恥ずかしさを覚えたものだ。アンディやジョンはまだ20代だからいいけど、ロバート・パーマーなんてそこそこおじさん(といっても当時36歳。高校生の私から見れば完全におじさんであった)だよ!? これって絶対にアンディの趣味だよね~(って知らんけど)、とロバート・パーマーのみならず私まで思わず苦笑い…(^^;
 だけどこういうコテコテのロック・アルバムが実は結構好きなので、よく聴いた。かなり久々にフルアルバムを聴きながら書いているが、やっぱりいいアルバムだなぁ。

 85年にリリースされたセルフタイトル・アルバム「The Power Station」は、1曲目の “Some Like It Hot” の出だしでのトニー・トンプソンのドラムからイカして(死語)おり、イキりまくりのアンディのギター、パーマーおじさんのクールなヴォーカル、ルックス担当のジョンの無難なベースが見事に調和して、女子高生のハートを焦がすには十二分なクオリティのアルバムであった。
 ちなみにバンド名ならびにアルバムタイトルになったパワー・ステーションというのは、NYにあったレコーディング・スタジオの名前から拝借したものだ。
 アルバムからシングルカットされた “Some Like It Hot” と “Get It On (Bang a Gong)”(T. Rexのカヴァー)のPVは、85年春頃のMTVで流れまくっていた。個人的には2ndシングルの “Get It On” の方が好みかな。
 当時はまだレコードだったためジャケットに33 1/3と大きく書かれていたが、今はCDって書いてあるのね。リリースされて36年も経ったのか…しみじみ。 

 さて、思いのほか成功したパワー・ステーションであるが、アルバムヒットを受けてツアーを企画するも、ロバート・パーマーは自身のソロアルバム制作を優先し(そりゃパワー・ステーションでせっかく得た世界的な知名度を生かすのは今しかない!と思うのも当然)、ツアー参加を固辞。やむなくバンドはvoに元シルヴァーヘッド(Silverhead)のマイケル・デ・バレス(Michael Des Barres)を起用してツアーを回り、85年7月13日に開催されたライヴエイド(JFKスタジアム側)にも参加した。マイケルは役者としても「冒険野郎マクガイバー(MacGyver)」のマードック役やらでお馴染みだ。
 ロバートは、今がチャンス!とばかりに85年11月にリリースしたアルバム「Riptide」からの2ndシングル “恋におぼれて(Addicted to Love)” が目出度く全米1位となり、グラミー賞の最優秀男性ロック・ボーカル・パフォーマンス賞を受賞きらきら しかし03年9月、54歳にして心臓発作で逝去。また、トニー・トンプソンもその僅か2ヶ月後の03年11月に腎細胞がんで48歳の若さで亡くなってしまった。

 全曲Youtubeにリンクしているので、タイトルをポチってみてね♪ シングルカットされた “Some Like It Hot” と “Get It On (Bang a Gong)” は当時のPVをお楽しみくだされ。

 「​The Power Station​​」 The Power Station - My Fave Albums of the 80's. Vol.27

 1. ​Some Like It Hot
 2. ​​Murderess​ 
   3. ​Lonely Tonight​​​
 4. ​Communication
 5. ​​Get It On (Bang a Gong)
 6. ​​Go to Zero
 7. ​​Harvest for the World​​
 8. ​Still in Your Heart

 おまけ
  ​Get It On (Bang a Gong)​ マイケル・デ・バレスVer. (Live Aid)





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Last updated  2021.06.01 00:58:47
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