カテゴリ:Corey Feldman
『Friday the 13th: The Final Chapter』 13日の金曜日 完結編
監督: ジョセフ・ジトー(Joseph Zito) 脚本: バーニー・コーエン(Barney Cohen) 製作: フランク・マンキューソ・ジュニア(Frank Mancuso Jr.) 出演: コリー・フェルドマン(Corey Feldman)、キンバリー・ベック(Kimberly Beck)、エリック・アンダーソン(E. Erich Anderson)、クリスピン・グローヴァー(Crispin Glover) 公開: 1984年4月13日(金曜日) 僅か3歳でマクドナルドのCMに出演して以来、100本を超えるTVCMや50作以上のTVシリーズに出演していたコリー。彼が初めて映画に出演したのは、1979年公開の『タイム・アフター・タイム』(Time After Time)という作品であったが、コリーの名を一躍知らしめたのは、本国では84年4月13日の金曜日に公開された『13日の金曜日 PART4 完結編』(Friday the 13th: The Final Chapter)だ。 シリーズ4作目にして『完結編』(となってはいるものの、その後も続編がわらわら製作された)であるこの作品、ストーリーはというと…。 「ホッケーのマスクを着けた殺人鬼ジェイソンは、病院の死体安置所からよみがえった後、復讐の矛先をジャービス一家と無防備なティーンエージャーたちに向けた。 トミー・ジャービス少年はホラー映画が大好きで、マスクやメーキャップに関して特別な才能を持った子供だった。 衝撃的な殺戮と死体の山がまだまだ続く中、トミー少年は極悪非道なジェイソンとまともに戦う相手となるのか?」――DVDパッケージより 主人公である12歳のトミー・ジャービス(Tommy Jarvis)少年を演じているのが、役柄と同じく当時12歳だったコリー少年で、めっちゃ可愛い。2013年に発売された彼の自伝「Coreyography」によると、この綺麗なブロンドヘアは幼少期から母親に脱色されたものらしいけど。 ホラー映画は苦手なので13日の金曜日シリーズは1作目ぐらいしか知らないが、この完結編はどうやら前作での惨劇が終わった日の夜からの話らしい。トミーは特殊メイクと怪物のマスク作成の才能を持つ12歳の少年という設定なのだが、どう見ても子供が趣味で作ったものとは思えないモノで、何故こんな無理な設定なんだろう?と不思議に感じていたら、終盤でその特技が生かされるのである。 2作目でジェイソンに殺された妹・サンドラの復讐を果たすべくやって来たロブと親しくなったトミーと彼の姉・トリッシュ。ロブとトリッシュが隣の家(若者たちが借りている別荘)を調べに行っている間、一人で家に残っていたトミーはロブのかばんからジェイソンに関する新聞記事を見つけ、ジェイソンの子供の頃の姿が描かれたイラストに目をやる。 隣家の若者は全滅しており、ロブも殺され、トリッシュが慌てて家に戻ると、ジェイソンも強引に侵入してきた。自分が囮になるからその隙に逃げるようトミーに言いつけ、トリッシュはジェイソンに追いかけられるよう仕向けながら、再び隣の家へ。何とか命からがら自宅へ戻ったトリッシュは、トミーがまだ家に残っていることに驚く。 しかしトミーには秘策があったのだ。自ら髪を剃ってメイクをし、ジェイソンを子供時代の自分と錯乱させ、その隙にトリッシュがジェイソンを倒す。二人で喜ぶも、ジェイソンの指が微かに動いているのを見つけたトミーは、ジェイソンに何度もマチェーテ(山刀)を振るって殺害。その後、病院でトリッシュと会いハグするもその目は何かに目覚めたのか、邪悪に光っていた――。 そう、終盤で子供の頃のジェイソンになりきるために必要な設定なのであった。 またまた彼の自伝によると、この映画のキャスティングディレクターはコリー少年が大きなマチェーテを手に取って振り回すことができないのではないか、と心配していたという。しかしコリーの心配はそっちではなく、頭を剃ることの方だったらしい。結局、最後のシーンではハゲのカツラを被って撮影したそうで、マチェーテに関しては無事マスターしたものの、何ヶ月も血まみれの残忍な悪夢を抱えていたのだとか…。 死んだジェイソンに代わり、次作からはトミーが殺人鬼となる予定だったらしい (しかし5作目の興行収入が期待したほどではなかったため、この話はなかったことに) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.07.20 05:47:06
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