カテゴリ:The Beatles
ジョージ・ハリスン(George Harrison)のちょうど一周忌に当たる02年11月29日、英国のロイヤル・アルバート・ホール(Royal Albert Hall)で追悼公演「Concert for George」が開催された。 親友のエリック・クラプトン(Eric Clapton)が主催し、音楽監督とホスト役を務めたこのコンサートには、ジョージと親交のあったミュージシャン達が勢揃いした。ビートルズ(The Beatles)仲間だったポール・マッカートニー(Paul McCartney)とリンゴ・スター(Ringo Starr)を始め、ビートルズのゲット・バック・セッションに参加したビリー・プレストン(Billy Preston)、ドイツ・ハンブルグ時代の友人で「リボルバー(Revolver)」のジャケットデザインを手掛けたクラウス・フォアマン(Klaus Voormann)。トラヴェリング・ウィルベリーズ(Traveling Wilburys)仲間のジェフ・リン(Jeff Lynne)やトム・ペティ(Tom Petty & The Heartbreakers)、ジョージの敬愛するジョー・ブラウン(Joe Brown)。更にはジョージのシタールの師であったラヴィ・シャンカール(Ravi Shankar)&娘のアヌーシュカ・シャンカール(Anoushka Shankar)、ジョージが大好きだったモンティ・パイソン(Monty Python)等。そして勿論、ジョージの一人息子であるダーニ(ダニー)・ハリスン(Dhani Harrison)も加わり、心温まる最高のコンサートであった。 それから時は流れて14年9月28日、米国ロサンゼルスのフォンダ・シアター(Fonda Theatre)で「George Fest」が開催された。副題は「A Night to Celebrate the Music of George Harrison(ジョージ・ハリスンの音楽を祝う夕べ)」。そして16年2月26日(ジョージが73歳の誕生日を迎えるはずだった日の翌日)には2CD+DVD(Blu-Ray)の限定デラックス・エディション(普通に2CDのみも有)が発売された。 プロデュースを手掛けたダーニ曰く、 「僕と同世代のミュージシャンが、小さなクラブで父のキャリアの中でもディープな楽曲を自由に演奏するショウを今までずっと思い描いていたんだ。そして、今回はまったく新しく鮮やかな形で、自分が一番大切に思ってきた音楽界のヒーローたちと再びステージを共にし、僕の人生で一番馴染みのある曲を演奏する自分がいた。…皆さんにもこの録音を僕と同じように楽しんでもらえますように。父の曲に、今までできると思いもよらなかった最高の解釈が施されています」(Sony Music Group HPより) ということで、以前の「Concert for George」と比べると「George Fest」に参加しているミュージシャンは馴染みの無い方もチラホラ。おばはんが知っているのはザ・ビーチ・ボーイズ(The Beach Boys)のブライアン・ウィルソン(Brian Wilson)、ハート(Heart)のアン・ウィルソン(Ann Wilson)、そして何故かアル・ヤンコビック("Weird Al" Yankovic)!いや、嬉しいけど…。そして「Concert for George」に出演していたラヴィ・シャンカールの娘でアヌーシュカの異母姉であるノラ・ジョーンズ(Norah Jones)とダーニくらい。 他にはスプーン(Spoon)のブリット・ダニエル(Britt Daniel)、ザ・キラーズ(The Killers)のブランドン・フラワーズ(Brandon Flowers)、ザ・カルト(The Cult)のイアン・アストベリー(Ian Astbury)、ザ・ストロークス(The Strokes)のニック・ヴァレンシ(Nick Valensi)、ザ・フレーミング・リップス(The Flaming Lips)の皆さん等々。あ、ザ・カルトぐらいは知ってるかな。 “Savoy Truffle” や “It's All Too Much” といったビートルズ時代のややマイナーな曲や、“Ballad of Sir Frankie Crisp (Let It Roll)” のようなソロ時代の目立たなかった曲も含まれている点は素晴らしい。ノラ・ジョーンズが歌う “Something” も素晴らしいが、個人的に一推しなのは “What is Life” by アル・ヤンコビック。アルも好きだし、この曲も大好きなので嬉しい。嗚呼、美しき人生哉。あとはザ・フレーミング・リップスの “It's All Too Much” が良くて、意外とライヴ演奏もアリだなぁと思ったりして。 一方、大定番の “While My Guitar Gently Weeps” は今回入っていない。やっぱりエリック・クラプトンがいてこその “While My Guitar…” なのかしらん!? ライヴの各演奏はジョージの公式YouTubeにあがっているので、いくつか貼っておこう。 ダーニ世代のミュージシャン達が楽しそうに演奏しているのを見ていると、何だか心が和む。ジョージの曲はいい曲が多いので、子の代、孫の代まで引き継がれるといいなぁ♪ Old Brown Shoe - Conan O'Brien Ballad of Sir Frankie Crisp (Let It Roll) - Jonathan Bates, Dhani Harrison Beware of Darkness - Ann Wilson Something - Norah Jones It's All Too Much - The Flaming Lips What Is Life - "Weird Al" Yankovic お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.05.16 02:30:04
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