スマッ守の淡い恋物語3
僕は、今でも幸恵(仮名)を愛してる。彼女にとっては、迷惑以外の何者でもないかもしれないけど。だから神様、お願いします。幸恵との恋を成就させてください。僕の愛するあの〔スマッ守の淡い恋物語3〕 2月12日。僕は、幸恵と二度目のデートをする事となった。駅前で待ち合わせ、二人で雑踏の中をブラブラとしていた。この日は寒くてたまらなかったけど、僕の心は温かかった。大好きな女性がそばにいたから。 15分くらい歩いてから、僕たちはオシャレなイタリアンレストランに入店した。その時、僕はあるプレゼントを用意していた。バレンタインチョコレートだ。僕は、彼女を驚かせるために、男からバレンタインチョコを渡したのだ。そしたら、幸恵はかわいいえくぼを作って微笑んだ。そして、幸恵も僕にチョコレートを用意してくれていた。奇跡だ。そうとしか、思えなかった。 その後に、二人で同じバイキングメニューを頼んだ。だけど、その後の会話がぎこちなくなっていった。それは、今から考えると、僕が彼女に首っ丈になってきた頃だったからと思う。彼女が気に入る話題を振ろう、彼女を喜ばせなきゃ、彼女に嫌われるのは避けなければ・・・・・・など、色々な思いが去来して、自然体の僕じゃなくなっていた。だから彼女は、少し、話を合わせにくそうだったのかもしれない。 イタリアンレストランから出てきた後。僕たちは、二人で歩いた。「幸恵さん、街中に新しく出来た観覧車に乗らない? 僕、前から乗ってみたいと思っていたけど、男一人は恥ずかしくて。SMAPのライブなら行けるけどさあ」(本当は、幸恵と乗りたかった)「あたし、観覧車、苦手だから・・・・・・」 こう言われた時、僕のテンションが完全に下がった。男である僕は、観覧車に乗りながら、告白するつもりだったからだ。だけど、気持ちを切り替えた。 二人でブラブラしながら向かった先は、ケーキレストラン。僕たちは、ホットティーと同じチーズケーキを注文した。それから僕はバレンタインデーの由来などのうんちくを語った。彼女は、真剣に耳を傾けていた。そして、彼女の恋愛感なども聞いた。その時に印象に残っている言葉が「あたし、恋愛は、ちゃんとやりたいと思うんだ。いい加減な気持ちでなんか、付き合いたくない。ちゃんと、その人の事を好きになってから、恋愛したいと思うんだ」 この言葉を聞いた僕は、彼女の純粋さに感動してしまった。そして、その時の笑顔が、世界中の誰よりもチャーミングだった。 ちなみに、そんな彼女を和ませた行動を僕はしちゃった。それは、ホットティーに入れる角砂糖を、飴玉と間違えて飲み込んだのだ。それには彼女も、笑をこらえられなかった。わざとじゃなく、天然だったから。その後に、彼女のバイト時間が近づいていた時。「なんか、バイトに行きたくないなあ」と言った。僕は、彼女のハートをつかんだんじゃないかと、手ごたえを感じた。そんな最高の状態で別れたよ。 その後、占い屋さんで相性占いを見てもらい、最高の相性であることがわかった。僕の恋が成就する。そういう自信も芽生えてきたよ。P.S 第4話は、明日,掲載します