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テーマ:お勧めの本(7328)
カテゴリ:聴、読、沁。
実は書くの、2度目。
昨日事務所で、FM聴きながら、足元ヒーターつけながら、パソ叩き中に、 M嬢「掃除機かけていいですか?」 ワシ「おぉ!ぜひ頼むわ~」 ウィーーーーーーーーー “パチン” ーーーゥゥン・・・。。。 ブレーカーぶち落ちーーーーーっ! データーすっとびーーーーーっ! 号泣。。。 誰も怒るわけにいきません。古い事務所なんで、しかたがない。 英語で言えば“no ginger”「しょうが ない」・・・ワシもブレーカーオフ。 気を取り直し、以下進めまする。 せめて“月記”を“週記”レベルにしたいなぁ、おそらく忙しくなるとこちらも“ぶっとびー!”になるんであろうが。 半年ほど前から“本レビュー”挙げてないのに気が付いた。 毎日、お尻ポッケに文庫本を差して仕事してます。 たくさん読んでます。 しかも、昨年の後半から「当たり」ばかりを引いている気がする。 それではその「当たり」を何冊かご紹介。 ほとんどアフィリ屋さんみたく列挙しますが、「あぁ、これ読んだ!」とか「おぉ、これ読みたい!」とか思っていただければ幸い。 ※読了順ではありません。作家名は敬称略させていただいてます。 『あやし』 宮部みゆき 元々、宮部作品は『パーフェクト・ブルー』以来たいがい読んではいるが、「出たら読む」って訳でもない、上梓された順で読んでる訳でもない、ましてや全部読んでるって訳でもない。 ただ『霊験お初』シリーズ以降、彼女の時代モノは大好き。 特に叙景描写が秀逸。場面表現の言が冴えているだけではない、その中に確かに存在する登場人物、躍動する町屋。この現代、その場所にその風景やその人物がある、いるわけでもないのに、風の香りまで薫り息遣いまで聴こえてくる。 『~お初』のように推理、謎解きの要素は薄いが、ミステリ感満載。 『あかんべえ』 宮部みゆき 同じく時代モノ、しかも前作と同じように幽霊・物怪の類が出てくる話。 が、冒頭10数ページでダダ泣き。 もちろん前作同様“ミステリ感”“おどろおどろし感”はたっぷり楽しめるのに、なんという“ほっこり感”なんやろう。 きっと(もちろんご本人にお逢いしたことがないのだが)、優しい人です。宮部さんは。(断定) 女性だから、でない、人間として優しい目線で登場人物、ともすれば犯人まで見据えてはるから、残虐・陰鬱な事件をモチーフにしてても清々しい感じまでする。 『誰か』 宮部みゆき これは現代劇。これも登場人物が秀逸。 彼女はバリバリの探偵や刑事を主人公にすることはほとんどない。 うす汚れ(失礼)くすんだ彼や彼女たちが文脈の中で光を放ち、躍動する巧緻なストーリーテリングにはいつも舌を巻く。クルルル(ホンマ、失礼) 人間と人間、人と事件、昔と今、の間にある“何か”がフワっと浮かび上がってくる高揚感。 『行きずりの街』 志水辰夫 人間関係に翻弄され、世間にオミットされ、“活きる事”を辞めた主人公が、一つの“真実”を探すためにもがき、抗う姿に感動。 『犯人に告ぐ』 雫井脩介 「当たり」中でも「大当たり」の1冊。 映画の方は未観。 警察内部の政治的な、メディアの独善的な、歪な人間関係を余すところなく掘り下げ、ワクワク、ドキドキのストーリー展開で進んでいく名作。 あぁ、ワシの稚拙な解説じゃ、この本の面白さは消費税分も伝わらなぁい!! 『6ステイン』 福井晴敏 読み終えた瞬間に「あぁ、あの話、映画化したいっ!」と叫んだ、オムニバス的短編6篇集。 彼の原作や脚本は何本も映画化になっているので、これも誰かが、というよりご本人がシナリオナイズされはるんやろか?楽しみ楽しみ。 『13階段』 高野和明 「6の次に13?」そういう理由で選んだんやおまへん。 皆さんは本屋で本を選ぶ時、どうしてはります? この作品の選んだのは“乱歩賞受賞”というのもありましたが、あとがき解説が宮部さんやったんです。(また“宮部オチ”かい!)すいません。 メチャメチャ面白かった。あっという間に読んだ。 またその宮部さんのあとがきの、本作が“乱歩賞”に決定した選考会の話(あ、宮部さん、選考委員でした)が抜群でした。 『虚栄』 ロバート・B・パーカー 今読んでる本です。 以前にもご紹介した『サニーランドルシリーズ』4作目です。 ストーリーの面白さもそうだが、魅力ある登場人物が話す、ウィットに富む“大人の会話”に、おっさん(ワシ)シビレまくり。 昨日買って、もう半分以上読了。 あぁ・・・眠れん夜はまだまだ続く。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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