日経平均は大幅続落、下落幅は16年11月9日の大きさ=5日のマーケット動向
日経平均は大幅続落、下落幅は16年11月9日の大きさ=5日のマーケット動向16時21分配信 <株式> 5日の日経平均株価は前週末比592円45銭安の2万2682円08銭と大幅続落。2万3000円割れは17年12月29日大納会(終値2万2764円94銭)以来約1カ月ぶりで、下げ幅は16年11月9日(919円84銭安)以来の大きさ。前場は、前週末の米長期金利の上昇と米国株安を嫌気し、売り優勢で始まり、下げ幅を拡大した。 時間外取引での米長期金利高・米株価指数先物安も重しとなり、後場に入り一時2万2659円43銭(前週末比615円10銭安)まで下押す場面があった。その後は、日銀のETF(上場投資信託)買い期待を支えにいったん下げ渋ったが、戻りは限定され、大引けにかけて安値圏に押し戻された。<マーケット情報>・日経平均株価 2万2682円08銭(-592円45銭)・高値2万2967円69銭/安値2万2659円43銭・TOPIX 1823.74(-40.46)・値上がり118/値下がり1930/変わらず17・新高値40/新安値25・出来高 18億8189万株・売買代金 3兆5671億円・マザーズ指数 1288.78(-36.02)<為替> 5日の東京外国為替市場でドル・円は方向感のない流れとなっている。前週末の米国時間は好調な米雇用統計を受け米長期金利が上昇し、ドル・円も底堅く推移。週明けの朝方は1ドル=110円前半で推移した。 日経平均株価が大幅安となったことで午前10時の仲値公示に向けリスク回避のドル安・円高が進み、一時109円78銭まで下落。ただ、その後は株安にも目立った反応はなく、材料難から109円85銭-110円08銭の狭いレンジ圏での流れが続く。日経平均は大幅続落、米株安の流れで一時600円超安、ファーストリテが4%超安/相場概況15時32分配信 現在値板硝子 886 -81フジクラ 897 -178ファナック 29,025 -635トヨタ 7,501 -125任天堂 46,910 -260 日経平均は大幅続落。前週末2日の米国市場でNYダウは665ドル安と約9年ぶりの下げ幅を記録した。1月雇用統計が市場予想を大きく上回る内容となり、長期金利の上昇に伴い幅広い銘柄が売られた。本日の日経平均はこうした流れを引き継ぎ、節目の23000円を約1カ月ぶりに割り込んでスタートした。寄り付き後もNYダウ先物の下落や円相場の強含みとともに軟調な展開となり、下げ幅を600円超に広げる場面があった。後場に入ると日銀による上場投資信託(ETF)買い入れへの思惑などから下げ渋ったが、戻りも限定的だった。 大引けの日経平均は前週末比592.45円安の22682.08円となった。東証1部の売買高は18億8189万株、売買代金は3兆5671億円だった。業種別では、全33業種がマイナスとなり、石油・石炭製品、非鉄金属、鉱業、ガラス・土石製品、金属製品が下落率上位だった。 個別では、ファーストリテが4%超の下落で指数を押し下げた。国内ユニクロの1月既存店売上高が5カ月ぶりに前年同月比マイナスとなった。第3四半期決算を発表した三菱UFJや、任天堂、トヨタ自、ファナック、ソフトバンクGなどその他売買代金上位も全般軟調。SGホールディングスや板硝子は決算を受けて大きく売られた。また、業績下方修正のフジクラが東証1部下落率トップとなり、グランディやインソースも上位に顔を出した。 一方、売買代金上位ではソニーやホンダが逆行高。ともに第3四半期決算の想定上振れや通期予想の上方修正が好感された。レーティング引き上げ観測の宇部興は上げ目立つ。また、アイスタイル、GSIクレオス、日光電などが東証1部上昇率上位に顔を出した。後場に注目すべき3つのポイント~好決算銘柄を冷静に拾う12時31分配信 現在値インソース 3,830 -700ソニー 5,621 +136TDK 9,760 -450ファナック 28,955 -705ホンダ 3,984 +945日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。・日経平均は大幅続落、好決算銘柄を冷静に拾う・ドル・円は110円割れ、日本株の大幅安で・値下がり寄与トップはファーストリテ、同2位はファナック■日経平均は大幅続落、好決算銘柄を冷静に拾う日経平均は大幅に続落。565.51円安の22709.02円(出来高概算10億株)で前場の取引を終えた。一時22671.32円まで下げ幅を広げる局面もみられており、昨年12月半ば以来の水準を付けている。2日の米国市場でNYダウは665ドル安と大きく下落し、25日線を一気に割り込んできている。シカゴ日経225先物清算値は23000円を下回っており、これにサヤ寄せする格好となった。いったんは下げ渋る局面もみられたが、円相場が1ドル110円を割り込んだほか、グローベックスのNYダウ先物が200ドル程度下げていることもあり、じりじりと下げ幅を広げている。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1900を超えており、全面安商状に。セクターでは33業種全てが下げており、鉱業、石油石炭、非鉄金属の下落率は4%を超えている。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ、ファナック、ソフトバンクG、東エレク、TDKが日経平均を押し下げている。日経平均はオーバーシュート気味に下げ幅を広げており、昨年12月半ば以来の水準を付けている。これにより13週線を割り込んでおり、今後は同線が上値抵抗として意識されてくる可能性がある。一方で日足形状では75日線を割り込んできており、ボリンジャーバンドでは-2σ水準まで下げており、売られ過ぎ感が意識されてくる。一目均衡表では遅行スパンは実線を割り込み、下方シグナルを発生させたが、雲上限までの下げによって調整一巡感が意識されてきそうだ。また、ホンダ、ソニーが堅調に推移しているなど、好決算銘柄への物色がみられており、地合いは悪くないだろう。今週も1000社を超える決算発表が予定されており、日経平均の不安定な値動きを横目に、個別での日替わり物色が続きそうである。■ドル・円は110円割れ、日本株の大幅安で5日午前の東京市場でドル・円は弱含み。日本株の大幅安でリスク回避的な円買いに振れ、ドルは110円台を割り込んだ。2日の米株安を背景に日経平均株価は前週末比600円近く下げ、リスク回避的な円買いが先行。ドル・円は、米1月雇用統計を受け節目の110円台を回復したが、週明けアジア市場では円買いが強まりドルは109円台に弱含んだ。その後、正午にかけて日本株売りは一服し、ドル・円は下げ渋る展開となった。ランチタイムの日経平均先物は大幅安だが、日銀のETF買い期待で目先の日本株の下げ幅縮小が期待され、リスク回避的な円買いはやや弱まっているようだ。ここまでの取引レンジは、ドル・円は109円79銭から110円29銭、ユーロ・円は136円70銭から137円21銭、ユーロ・ドルは1.2425ドルから1.2458ドルで推移した。■後場のチェック銘柄・インソースやグランディハウスがストップ安※一時ストップ高・安(気配値)を含みます・値下がり寄与トップはファーストリテ、同2位はファナック■経済指標・要人発言・イラン石油相「10万バレルの増産可能」・中・1月財新サービス業PMI:54.7(予想:53.5、12月:53.9)米1月雇用統計の好結果を受け、賃金上昇がインフレやFRB(米連邦準備制度理事会)利上げペースの加速させるとの見方から米長期金利は2.85%台と約4年ぶりの水準に上昇。一方で米国株は08年12月1日以来の大幅安となった。 週明けの日経平均株価も大幅安が予想されるが、米長期金利の上昇からドル・円は比較的底堅い流れが予想される。ただ、株安が止まらないようだとリスクオフの円高圧力が強まることは十分あり得るので注意したい。<主な経済指標・イベント>ユーロ圏:12月小売売上高米国:1月ISM非製造業景況指数日の米株式市場の概況、ダウ平均株価は665ドル安と大幅下落8時34分配信 2日の米株式市場では、NYダウ平均株価が前日比665.75ドル安の2万5520.96ドルと大幅安となった。下げ幅は2008年12月1日以来、9年2カ月ぶりの大きさだった。 米雇用統計で平均時給が前年同月比2.9%上昇と約8年半ぶりの高水準となり、10年債国債利回りが一時2.85%と4年ぶりの高い水準をつけた。アップルやマイクロソフトキャタピラーが下落し、エクソンモービルやシェブロンが大幅安となった。一方、アマゾン・ドット・コムは上昇した。 ナスダック総合株価指数は、前日比144.917ポイント安の7240.946と大幅安。出来高概算は、ニューヨーク市場が10億2407万株、ナスダック市場は26億850万株となった。