この世の中では親友でさえあなたを裏切り、敵となることがある。
愛情を込めて育てた息子や娘も、
深い親の恩をすっかり忘れてしまうかもしれない。
あなたが心から信頼している人もその忠節を翻すかもしれない。
富はいつか失われるかもしれない。
もっとも必要とするときにあなたの手にあるとはかぎらない。
名声はたったひとつの思慮に欠けた行為によって、
瞬時に地に墜ちてしまうこともある。
成功に輝いているときには跪いて敬ってくれた者が、
失敗の暗雲があなたの頭上を翳らせた途端に豹変し、
悪意の石つぶてを投げつけるかもしれない。
こんな利己的な世の中で、けっして裏切らない、
恩知らずでも不誠実でもない、絶対不変の唯一の者は私だ。
私は 富めるときも貧しきときも、
健やかなるときも病めるときも、常にあなたを助ける。
冷たい風が吹きつけ、雪が激しく降るときも、
あなたのそばならば冷たい土の上で眠るだろう。
与えるべき食物が何ひとつなくても、
手を差し伸べればキスし、世間の荒波に揉まれた傷や痛手を優しく舐めよう。
私は貧しい民の眠りを、まるで王子の眠りのごとく守る。
友がひとり残らずあなたを見捨て立ち去っても、私は見捨てはしない。
富を失い、名誉が地に墜ちても、私はあたかも日々天空を旅する太陽のごとく、
変わることなくあなたを愛する。
・・・これはね。
私が CAPIと 一緒になった時に CAPIにとって こういう私であろう、と
私の心に 刻んだ言葉だよ。
今も その想いは 寸分変わらない。
泣いてないで 一度 よく考えてごらん?
あなたにとって 一番大切なものは 何だった?
死が二人を分かつときまで、命の日の続く限り
真心を尽くす誓いを たてはしなかったかい?