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ただし僕はもう「自は認めない」が「他は認める」立派な大人だ。お年玉も「貰う側」ではなく「あげる側」だ。オヤジ狩りも「狩る側」ではなく「狩られる側」になってきているのだ。 そんな訳で、姉の子供や友人の子供は、気がつけば赤ちゃんを卒業して幼稚園やら小学校に通うぐらいの年齢になってきている。僕の成長の軽く10倍ぐらいの速さだ。 高校時代からの友人には小学校5年生の男子と3年生の女子という構成の2人の子供がいる。友人宅に遊びにいくと、いつもこの子達は子犬のようになついてくるので、とても可愛い。 ある晩、夜も遅くなったのでその友人宅に泊まる事になったのだが、友人が僕におかしな事を命令してきた。 「YASHIROCKS。こいつらお風呂に入れてやってくれ。体だけはちゃんと洗ってやってくれ。」 えええええ??? そ、それは命令ですか?僕は高校時代にお前のパシリではなかったはずなのに、そんな難解なミッションを科すのですか?お前にとっての日常は俺にとっての非日常という事を知らないのですか?僕はお父さんのように「スマートで包容力のある入浴」を成功させられるのだろうか不安がよぎる。ある日突然「大人入門テスト」を突きつけられたような気分だ。 「うん。いいよ」 テレと嬉しさを完全に隠して僕は普通に答える。小学校の子供をお風呂に入れるなんていう行為は、親からすれば「超日常」であり、むしろ少し面倒な事にあたるらしい。しかし僕にとっては、大人の階段上るというか・・・人生に厚みが出るというか・・・なんかとてもカッコいい行為なのだ。 「この前、友達の子供をお風呂に入れてあげたんだけどさ~」と人に話すのは 「この前、仕事でイタリアに行った時、オフを利用してミラン対インテル戦をスタジアムで観たんだけどさ~」と話すぐらいカッコいい。 わかるかな~~ わかんないだろな~~ この感覚。 子供達と楽しく騒ぎながらカッコよくお風呂に入っていると小4男子が僕に聞いてきた。 「ねぇYASHIROCKS。男の人と女の人はエッチをするの?」 はい、はい、はい、ストップ、ストップ。これだから子供は怖い。 君の質問の意図はよく分かります。そんな可愛い疑問は僕だって幼稚園ぐらいから抱いていましたよ。でもね、僕は君にとって友達感覚の陽気なおっさんかもしれませんが、あくまで普通のおっさんです。親でもなければ学校の先生でもありません。君のご両親が考える「今現在の性教育の度合い」は、「大人としてヨチヨチ歩き」の僕には理解できないのですよ。君だってまだサイン・コサイン・タンジェントとは分からないですよね?そういう事です。あなたのご両親は「お風呂に入れる」ことを僕に委ねただけで「性教育」委ねてはいないのですよ。 わかるかな~~ わかんないだろな~~ この事情。 中途半端に照れたりせずにやや真剣な顔で「そうだよ。でもそれは悪いことではないんだよ。」と中途半端な回答でその場をやり過ごし、無事に入浴も済ませた僕は「大人入門テスト」の自己採点55点といったところだった。「若いおっさん時代」ってのも結構面白いものだね。 5歳の娘がいる姉が言った 「嫁と子供がいる男ってのは、男としてセクシーでかっこいいものなのよ!」 うん。僕もそう思うよ。姉の旦那は腰あたりに娘の名前を意味する刺青がはいっている。北斗の拳に出てきた「アイン」みたいで最高にかっこいい。家族愛というのは何よりもカッコいいものだからね。 人生はまだ長い。これからも「大人入門テスト」は繰り返されるであろう。 ちなみに姉の娘は「山ピー」と「YASHIROCKS」を比較すると「ギリギリ」で山ピーのほうがカッコいいらしい。君は間違っているんだよ。ギリギリじゃないんだよ。世間一般に言えば、「ぶっちぎり」で山ピーのほうがカッコいいんだよ。 わかんね~なぁ~~ 子供の感覚。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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