カテゴリ:カテゴリ未分類
ギターが恐ろしく上手く、スタジオミュージシャンとしてなら引く手数多な奴だったが、アーティストとしての成功は残念ながら夢と終わった。 まぁギャル曽根がCDを出せるこの日本においてコイツが成功することのほうが不思議なので、それは仕方のない事だ。まぁスパルタンなルックスのせいでもあるのだが・・ 僕の25歳の誕生日パーティーの時に曲をつくってくれた彼に、僕はブログで手紙を書こうと思う。うーん・・・なんとも現代っ子でもやしっ子なおっさんの発想だろうか。まぁいいや。とにかく読んでほしい。関係のない人も。 お前のおかげで俺の人生がちょっとだけ楽しくなったよ。 俺のおかげでお前の人生がちょっとだけ楽しくなっただろ? 「夢は見るものではなく叶えるもの」なんて20歳そこそこのディーバ系アーティストは歌っているけれど、夢なんて見ているとき一番楽しいものなんだよ。「コロコロと変わる夢」を諦めていないフリをして日々を過ごしている俺なんかより、お前のほうが100倍かっこいいよ。 だって東京を去った後もきっとお前は夢から覚めないからね。 お前が選んだ「ゆっくりと流れる時間」は俺が選んだ「流れていることにも気が付かない時間」より価値があるんだよ。 だって東京を去った後もきっとお前はギターを弾く時間を大切にするだろうからね。 世の中に「不幸の物差し」はあっても「幸福の物差し」なんてないだろ。 なのに俺は、ないはずの「幸福の物差し」で世の中のいろんな人を計ろうとしている小さな人間だ。そんなものある訳ないのにね。お前はわかっているだろ。 だって東京を去った後もきっとお前は「幸福の物差し」なんか探さないからね。 でも俺はここに残ってみるよ。お前が東京に出てくる時に、田舎に残った奴がいただろ?今の俺もそんな感じだよ。俺なりの価値を見つけるまでここにいるよ。 田舎から出るときも、東京から出るときも、お前は何ひとつ変わらない、かっこいい奴だよ。スパルタンなルックスだけどね。 今度遊びにいくよ。 出不精の俺は、お前の実家の山口県の島に5時間かけて遊びにいくことよりも、中野区のお前の賃貸マンションに30分かけて遊びにいくことのほうが面倒だからね。ちょうどよかったよ。 それでは達者に暮らしてほしい。いわずもがな俺は達者だ。 最後の別れは「じゃぁまた来週ね」ぐらいの感じだった。そんな感じがちょうどよかった。 誰でも1つはもっている「本当の友達」との最高にカッコいい距離間だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|