伝記なんていらない
子供の頃は、伝記を読むのが好きだった。いろんな偉人伝をよむと、立身出世はすばらしいと夢が持てた。しかし、いまになって思えば、この成功秘話しか書かれていない伝記がどれだけ御都合主義だったのかということがわかる。『クラーク・ケントは、スーパーマンになりましたとさ・・・』で終わってしまう。深夜に【ヤング・スーパーマン】という外国のドラマがやっているがクラーク・ケントが、自分の能力を家族以外に秘密にして青春時代をすごすドラマである。それでも、様々なトラブルに巻き込まれ、そのたびに能力を使って解決する。でも、静かで平穏な生活をさせたい養父母の願いもあり素直なクラーク・ケントはときおり葛藤しながら話が進んでいく。伝記に書かれていることはすばらしいことばかりだが、美化されている。くさいものにふたをする典型的な悪い例だと思える。北朝鮮で、総書記長は偉大なる英雄だと子供の頃から洗脳されているのとおなじ。日本文学の有名な作家など、ほとんどが酒におぼれていたひとばかり。そろそろ子供にも、そういう真実を小さいうちに教える教育をしてもいいのではないか?