高校野球での変化
私が子供のころには、高校野球の世界では、北海道、東北、北陸など、積雪が多い寒冷地の代表校は、早い段階で敗退するのが通例でした。年間を通じての練習量が、温暖な地方より劣っていたからでしょう。しかし、今回の大会で健闘が目立っているのは、東北勢や北陸勢など、従来1,2回戦で姿を消すことが多かった地方の代表校ばかりです。その原因として、考えられるのは、屋内練習場やマシンなど物理的な環境が良くなったことが考えられます。もともと東北地方は、体格の立派な人々が多いので、環境さえ整えば、野球の実力もすぐ向上するのでしょう。また、名門校になると、東京、大阪などの激戦区よりも全国大会出場のチャンスが多いので、機会を求めて他地方からやってくる選手も多く、これも戦力のかさ上げに一役買っているようです。