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発達と成長と幸せの心理学

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2005年07月10日
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テーマ:ニュース(100224)
カテゴリ:社会とのつながり
C君のお母さんが下さった感想への私の返信を書こうと思っていましたが、その前に書いておきたい事が出てきました。

only1.be で、マイメイトになった方々のお一人Toyさんは、現在ロンドンにお住まいです。

彼女の日記から「テロで自分の生活は変えない。」というしっかりと自分を持っているイギリスの人たちの生活ぶりや考えが伝わってきて、感銘を受けました。

only1.be 上だけの話題にしたくなくて、このブログにも書くことにしました。

Toyさんの友人の夫(イギリス人)の「どこにいたって、巻き込まれる時は巻き込まれるんだ」と平然と出勤する姿や、

>ロンドンと痛みを共有したくて、中心地を歩いた。どこかで、またバスが爆発したら、巻き込まれるかもしれないけど、まあ、その場合は、私の運命はそこまでなのだろうと思った。


というToyさんの言葉に、他の何者にも自分を侵されない心の強さと毅然とした芯のある姿を感じました。

最初は彼女の掲示板への書き込みをしましたが、長くなりそうな3日目は、自分の日記(only1.be上の)に書きました。

彼女の
>イスラム系の方達が結構イギリスで暮らしています。大半の方は、とても穏やかでいい人達です。そのような人たちが、一握りのイスラム系のテロリストのために、嫌な思いをしているのではないかと思うと、それもちょっと辛いです。

>ほんの一握りのイスラム系テロリストのために、この方達が肩身の狭い想いをしているのではないか、極右の国粋主義者や心狭い人たち(どの国にでもいます)に嫌がらせをされているのではと、心を痛めていました。爆弾が炸裂した場所のうち、2カ所はイスラム系の方達が多く住んでいるところであり、彼らの中でもたくさん犠牲者がいるのですよ。


という気持ちに共感したからです。9.11でも、イラクでも、テロリスト達は、同じイスラム教徒たちをも殺しています。

私の日記にも書いたのですが、私が未だトロント(近郊)にいた頃で、大学院の夏休み中、イスラム系のコミュニティ・センター(エイジアン・マルティ・カルテュラル・センターと名乗っていました)でボランティアとしてカウンセラーをしました。

スタッフ達は、色々なイスラム系の国からカナダへ移住してきていました。

彼らは、テロリスト達とはイスラムへの解釈は異なり、とても心が広く暖かい人々で、宗教の違いや個性の違いを認める人々でした。

私が日系の人にカウンセリングするのも快く承知するだけでなく、色々と教えてくれたり、応援したりしてくれました。

9.11の時、テロリスト達の為に、彼らが形見の狭い思いをしなければ良いけれど、と心配しましたが、ロンドンのテロでも同じ思いにさせられました。

そしてイギリスの人達の多くが、そう思うだけでなく、行動にも移している様です。

Toyさんの日記に
>テロのニュースが伝わった直後に、英国教会の首長であるカンタベリー大主教とイスラム系コミュニティをまとめる人が連絡を取り合い、協力して、この辛い時を切り抜けようと話し合って、共同声明を出していました。

そして、日記でも言及したリビングストン・ロンドン市長は、「イスラムとか宗教に関係なく、みんなロンドン市民だ。ロンドン市民全てが一致団結して切り抜けていく」という意味合いのコメントをしていました。


という記述がありました。当たり前のことがちゃんと当たり前で通っている、と感じました。それが、9.11後のアメリカや日本では出来ているでしょうか?

米国に在住していたPumpkinさんは、
>湾岸戦争のときでさえイスラム系の人に家には、自動小銃が打ち込まれました。(多国籍な国家ですから)

9.11といい、テロが起こるたびに、イスラム系の人々が被害にあうのを見ると、やりきれない気持ちでいっぱいになります。


と私の気持ちに共感してくれました。

でも、イギリスの人々のテロへの反応は、ブッシュさんとブレアーさんの反応が違うように、アメリカの人々の反応とは大分違うようです。

それを、
小林恭子の英国メディア・ウオッチ の、
>「ルーツにある問題とは?」と(ブレアさんが)聞かれ、今回のテロが起きるような環境、状況を解決することだ、として、具体的には「中東問題」(パレスチナ、イスラエル問題)と、「社会の中で過激派が生まれるような状況」というようなことを答えている。


から感じます。

日本は他の国よりテロリストが入り難いと言われています。でも、それは、100%大丈夫という訳ではありません。

万一の時、テロリストと関係ない人々を犠牲にしないようにしたいものです。


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only1.be でこの日記を書いた後、昨日と今日、ニュースでこの事件の亡くなった方々が「最悪で70名を越える」という数を聞いたとき、「あー・・・」と思いが、他へ飛びました。

「この同時多発テロより、あのJR西日本の脱線事故での犠牲で亡くなった方々の数の方が多いのだな。」と。そして今更ながらあの事故が、如何に悲惨であったかを思い知ったのでした。





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最終更新日  2005年07月10日 21時40分48秒
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