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カテゴリ:発達障害
以前、このブログでご紹介した事があり、ホームページでも事例としてあげてあるΣ君のお母さんから、先日嬉しい近況報告のメールがありました。
Σ君は、2年前にリスニング療法を受けたのですが、その時の改善した状態は今でも維持され、更にΣ君自身の力で成長を重ねているようです。そして、この様子を以前の自分達の様に悩んでいる方に、励ましとして伝えて欲しいとの事ですので、ここにアップしますね。 文章は、名前以外は原文のままですが、携帯からのメールなので、読み易いように、改行だけ、私の手を入れさせて頂きました。 ---------------------------------------------------------------------- リッスン+ 井上様 ごぶさたしてます。近況をお知らせしたいと思い、メールしました。 お陰様で、Σは元気です。こんなに変わるものかなと思うほど、成長しました。 嫌なことを言われたり、されたりもしているようですが、対処の仕方は、冷静ですし、大人です。 例えば、中1の時敵対していた相手のK君も交え、数人でモーターショーへ出掛け、なんだかんだと二人の時にいろいろちょっかいを出されたり、嫌なことを言われたりしても相手にせず、誘ってくれた友達に「今度から、K君が一緒なら、いろいろ不愉快なことを言われるから、オレは遠慮するよ。」と言ったそうです。それでも、K君が嫌なことを言わなければ、行動を供にすることもあります。顔を合わせれば、ケンカばかりだったのですが…今は冷静です。 その他にもいろいろあります。友達とカードの交換をしていて、(相手がズルイ事をしそうになった時)「金額の問題ではなく、約束したのだから、きちんと守ってほしい。」と言うと、相手が黙ってしまい、ズルイことをせず約束を守ってくれたから、それ以上は責めなかった、ということがあったそうです。 ずいぶん自信がついたのでしょうか、「人の目を見て話ができるようになったんだ!」と言っていました。 生活面では、ルーズなところもありますが、一つずつ改善しつつあります。本人が気にしたり、許されないことだと納得したり…少しずつですが、それで良いと思うのです。 成績順位…それは、高いほうがいいでしょう。でも、成績は、Σが興味をもつものがあれば、言わなくても集中しますし、彼のなかで、ボーダーラインがあるらしく、ギリギリでありながらも、なんとかしているようです。その中で、提出をしたか、しないかで成績が変わってしまうことも、やっと気がついたようです。遠回りですが、自分で気がつくのが一番です。 あのまま、リッスン+さんにお世話にならなかったら…Σは、人間不信になり、学校もどうなっていたかわかりません。私自身も、子供のことをありのまま受け入れることができず、もっと苦しんだでしょう。リスニングやカウンセリングを受け、どうなるかわりませんでしたが、初めてリスニングを受けてから、2年弱ですが、あの頃とは違い、成長しました。ありがとうございました。 同じような悩みのかたがいらっしゃいましたら、少しでも励ましになりますよう、一例としてお話しください。 --------------------------------------------------------------------- このお母さんは、Σ君の様子からADHDの傾向を感じ取られ、Σ君を私のオフィスへ連れていらしたのでした。 私のアセスメント(後に、お医者さんでもADHDと診断されたようです)でADHD傾向がはっきり出てからは、私が彼への対応の仕方をご指導した通りに、見事にそれまでの対応を変えて、私との連携プレーを行って下さったのでした。 Σ君の状態の改善と人としての成長は、このお母さんのサポート的対応や考え方に寄る所が大きいと思います。 こういうご報告を頂くと、本当にカウンセラー冥利につきる幸せを感じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年11月24日 01時17分31秒
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