里帰り
2月末以来久しぶりにフィリピンに戻ってきた。現在はヤマモトちゃんの秘密アジトに転がりこんでいる。☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★いつも使っている、リムジンバスで余裕を持って成田に向かったはずなのに、事故によるものすごい渋滞と濃霧に巻き込まれ、到着したのが出発の50分前!大慌てでチェックインを済まそうとしたら成田のPCシステムがダウンしているとかで20分も待たされる。なんとか、終わらせ出国審査へ。私はいつも軽装なのだが手荷物で持ち込む水中カメラのハウジング(防水ケース)が機内持込の手荷物検査で引っかかる。水中で安定させるために金属の棒状の錘がついているのだがそれが、何かしら凶器に見られるらしい。例によって若いお姉ちゃんの検査官が私の手荷物を全部ひっくり返す。前日は夜中まで仕事をしていてパッキングなんてしてない。パンツ1枚Tシャツ1枚バスタオル文庫本5冊洗面道具あとは、カメラとハウジング。パスポートとお金が少々。これが全部だ。「たぶんこれでしょ?ハウジングの錘」衆人注目の中でパンツまで引っ張り出され恥をかかせられている私は言った。しかし、検査命のお姉ちゃんは黙々と調べるのを止めない。「何が問題なの?搭乗時間が迫ってるんだけど…」「何か、ハサミのようなものは持ってないですか?」ハサミと聞いて私はピンときた。洗面道具の中に確かにある。何に使うのかというとヒゲを切るために使うのだ。これがなかなかいいものがないのだ。適度に小ぶりで、刃が薄く、先が丸まっていて切れ味がよくなくてはいけない。しかも錆びないもの。私は、そういうハサミを見つけるたびにキープしていて、洗面道具の中に3個ぐらい入っていたのだが前回、飛行機に乗る際にやはり見つかり3個のうち2個は没収されたのだった。残りひとつは大きさ的にOKだとその時の係りのお姉ちゃんは言って許してくれた。しかしそれは裁縫セットについてくるような本当に小さくて実用的でないものである。正直切れ味もよくない。だから、わざわざ持っていなくてもよかったのだがそのまま洗面道具の中に入っていたわけで仕方がない。その旨を、今回の係りのお姉さんに説明し、それでもだめなら没収してもらってかまわないからともかく急いでそのための書類を用意してくれ!!と、言ったのだが何だか上司の人に説明をしに行ったりで またもや時間を食ってしまう!あと20分で出発だっちゅうのっ!!で、結局、刃渡り6センチ未満は大丈夫とのことでお目こぼしされたのだが・・・おかげで搭乗時間に間に合わず場内アナウンスで思いっきり名前を連呼されてしまった。。。恥ずかしい~!!!!ジレットでもブラウンでもどこでもいいから私のように軽装で旅に出る髭男のために、機内持ち込み可能のよく切れるヒゲ用ハサミを発売してくれないかね?1万円でも買うぞ!そう思ってちょっと調べたら世の中にはこんなものも売ってるんだね。http://www.akihabara.co.jp/multi/eshop/products/takumi/hasami/g_2103.html今度買ってみよう。飛行機に持ち込めるかどうかは疑問だが。。。☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★…で、なんとかフィリピンに着いたのだが今度は入国審査でまたもや私の容姿が問題となり別室に連れて行かれ「TATOO(刺青)を見せろ!」などと言われてしまう。頭にきたので「私が疑われる理由を言え!」といったら「Your face likeYAKUZA.Because,You have mastache!(お前の顔には髭があるからYAKUZAみたいだ)」本当に嫌な国だ。TATOOもちの白い奴らには絶対そんなこと言わないくせに!大体、日本人の私から見たら見るからに、ほんまもんと思われる、パンチパーマ、サングラス、スウェット上下、金ネックレス、ブランド物のセカンドバック、そして、やたら日本語のうまいフィリピーナをたくさん連れた、おじさんたちがゴロゴロいるというのに、そっちは殆どノーチェックで、ただ、髭が生えているという理由だけで私を疑うというのは、頭が悪いにもほどがある。まあ、いい。この程度で頭にきていたらこの国ではやっていけない。だが、なんにしても髭が生えているというだけでこういう、くだらない苦労もあるわけです。世の中髭男には結構冷たいんだよね。まあ、今のご時勢アルカイダだと思われるということもあるかもだが。。。そんなこんなで散々時間をかけて出てきたが相変わらず、面倒見のいいヤマモトちゃんはきちんと空港に迎えに来て待っていてくれた。ありがとう!ヤマモトちゃんいつも世話になるねぇ。バタバタしたせいでロクなお土産も買えなかったがお札マニアのヤマモトちゃんには野口英世の新1000円札が何よりものお土産であったようだ。☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★今回は3週間ほどの滞在予定。バタバタしながら3月に帰国して以来本人の思惑とは違って仕事にがっちり拘束されてしまったのでフィリピンで整理しなくちゃならないことが手付かずのままだ。家も借りっぱなしだし車も売らねばならないしあと、養育費を払ったり、学費を援助したり、子供の認知とか子供の認知とか子供の認知とかね。。。噂ではセブの空港に乳飲み子を抱いたフィリピーナたちが日夜、私の帰りを待って押し寄せているそうである。ううむ・・・こいつは参った(笑)まあ、フィリピンの入国審査官の理論で言えばその赤ん坊に髭が生えていなければ私の子供ではないということだ。認知なんか絶対しないもんね!