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カテゴリ:仏教(勤行・思想・講座)
ryon様さんのところで錫杖が話題になったので、錫杖についてお話します。 因みに僕は二本、錫杖を持っています。 写真の長いほうが最初に買ったもので、短いほうが吉野で買ったものです。 どちらも鈴のような澄んだ音がしますが、長いほうは少し重めです。 この二つは種類が違い、長いほうが平打ちでカン(わっか)のつなぎ目がハンダでとめてあるようです。短いほうは太い針金を丸めたような形で、ハンダはついていません。 金属の種類も違い、長いほうの種類は覚えていませんが、短いほうは西洋銀とか言う金属だとか。 全体 平打ちカン 丸カン カンの種類 平たい 丸い カンのつなぎ目 わかりにくいですが、少し銀色になっているところ ハンダ無し。視力検査みたい(笑) 錫杖頭 平打ち 錫杖頭 丸 錫上頭 錫杖の功徳 錫杖を振ることでどのような功徳があるのか。 「九条錫杖経」というお経には、「錫杖の音を聞けば怠けるものは精進し、戒を破るものは自戒し・・・」とあり、山修行の中では獣を寄せ付けない役割もあるようです。じっさい、お勤め中に眠くなったりすると錫杖をとって自分を覚まします。眠りから覚めるように、真の自分(仏)を呼び覚ますという意味も含んでいるとか。 実用的には、読経の合図である打ち鳴らし(リン)の役割や、木魚や拍子木のようなリズムを取るための法具でもあります。 錫杖頭(金属の部分)を画像のような短いサイズの柄につけたものを手錫(しゅじゃく)といい、長い杖につけたものを錫杖、錫杖頭が得に大きいものを大錫杖といいます。 僕は錫杖を二本も持っていますが、どちらも大事な法具ですし、大切に使えば一生物ですから、いつか僕が得度して年数を重ね、弟子ができた場合にどちらかを譲りたいなとおもっています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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