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カテゴリ:仏教(勤行・思想・講座)
本日は一年中祭囃子の聞ける弥な屋さんへお邪魔してきました。
いっつもおしゃべりに行くだけで申し訳ないですが、色々と祭りの情報や知識を教えてもらえて、勉強になります。 模様替えをしてみえて、ショーウインドーのお地蔵さんの手に数珠をかけてました。 「かわいぃ~ねぇ~、プリチ~だね~(うちの学校の先生でこういう言い方する先生がいます)」って感じでした。 「お地蔵さんに数珠をかけるもの?」とおっちゃん(店主)から質問してもらったのですが、いいかげんな事はいえないので調べました。改めてお店にお邪魔してお答えするべきなのでしょうが、仏教講座ということでネタにさせていただきます。 お地蔵さんは僧形(=坊さん風の姿)をして見えますが、まさしく坊さんです。 本当の名前を「地蔵菩薩(じぞうぼさつ)」といい、「菩薩」とは簡単に言えば坊さんです。仏教の仏さんなのでインドの坊さんがモデルなのでしょうが、像には数珠は彫られていません。右手には錫杖(しゃくじょう)左手には宝珠(仏教において釈迦の遺骨を象徴化したものとも、法を具現化したものとも言われる)を持っている。 地蔵さんの姿で思い出すもの・・・ありませんか? ・・・托鉢(たくはつ)というのをご存知だろうか? 菅笠をかぶってお椀を持っていて、乞食(タイの仏教の僧侶は今でもお布施でご飯を食べる)をするわけですが、そんな姿に見えませんか? 托鉢行ではお経を唱えるわけではないので、数珠は必要ありません。 なぜなら、数珠は字のごとく「数を数える珠」だからです。 真言宗や天台宗、修験道の真言・陀羅尼(簡単に言えば呪文)や浄土宗の百万遍の念仏など、数が決まっています。吉祥数といって縁起のいい回数、呪文を唱えます。 そのため、数珠には七個め、二十一個めに小さな珠(四天という)がついています。 故に、呪文の数にこだわらない托鉢行の姿の地蔵さんには数珠が彫られないのです。 弥な屋さんの地蔵さんは合掌をしているので、祈りの姿ととらえた場合、数珠があっても良いのではないかなと思います。 また、地蔵さんの隣には聖徳太子二歳像もあって、おそろいの数珠が似合いそうなにこやかな感じの弥や屋さんのショーウインドーでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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