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カテゴリ:仏教(勤行・思想・講座)
先日、ryon君の日記で仏さんの種類について書いてくれたのでボクは「法具」について。
※法具に関しては仏教に限ってお話します。 神道なら神具というのがあるのですが、多少法具と定義が違うようです。 「法具」とは・・・仏さんにお祈りするときに用いる道具と思えば大体正解です。 仏具と混同されることがあるのですが、仏具は仏さん(の身の回り)を飾るものと思えばいいでしょう。 よって、数珠や経典は法具で、燭台(ろうそくたて)や花立ては仏具と言うわけです。 在家(一般信者の家)の仏壇の主な法具は、 ・打ち鳴らし(俗に‘おりん’といいます) ・経典 ・数珠 です(必要最低限のものです。本来なら手を合わせるだけでも仏さんに心が通じます)。 実用最低限の法具の細かい説明をいたします。 まずは打ち鳴らし。「チ~ン」となるやつです。 もとは大きな石を小さな石で「コツコツ」と打っていたのが始まりといわれています。 用途は学校のチャイムと同じで、お勤めが始まる合図や区切りを知らせるのが基本です。 次に経典。折本(蛇腹本)と綴じ本(和綴じ・洋綴じがあります)。 もとは木の板きれに貝などで傷をつけて文字を書き、墨を流して読みやすくしたものを紐で縦に綴ったもので、「貝葉経(ばいようきょう)」といいます。 (ちなみに、経という字は紙などを縦に紐で綴った様子をあらわしています) もとは釈迦の言葉をメモしたものと考えられています。 用途は読経するときの、言ってしまえばカンニングペーパー(読経の字のごとく本来は読むもので、暗記できても読むのが大原則)です。 最後に数珠。今はアクセサリーの部類に考える人もいますが、字のごとく数を数えるためのもの。 もとはお釈迦さんが、イライラしていた弟子に「庭の木の実を紐でつなげて繰っていなさい」といったところ、イライラが解消されたというのがはじまり。 用途は、真言などを数えるためのもので、珠の七個目と二十一個目に「四天」という小さめな珠がはさまれています(真言宗の場合です)。 浄土宗の百万遍の念仏を勘定するのも数珠です。 (真言宗の場合)珠に二種類あり、みかん珠という楕円形の珠と、丸珠という珠があります(個人的にみかん珠のほうが繰りやすいです)。 天台宗では、平珠という平たい珠を用いたり、宗派独特のものもあります。 数珠に関しては、また後日画像つきで説明いたします。 あぁ~つかれたぁ~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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