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カテゴリ:仏教(勤行・思想・講座)
「恩」といわれると、現在の感覚でいけばいかにも「恩着せがましい」感じですよね。
しかし、本来の意味は違うのです。 仏教では「知恩(ちおん)」といい、「恩を知りなさい」という意味です。 このままでは「(?○?)ポカ~ン」ですね。 恩の字を分解すると、因縁(原因)の「因」に知る「心」と言う字になります。 すなわち、「原因を知り感謝しなさいよ」ということです。 人の性質として、人から受けた恩は小さく評価し、人に対しての恩は大きく評価するというのがあります(だから「やってあげてるんだ」という気持ちが出てくるのですがね)。 「やってあげる」「やらせてもらう」ではなくて、自分だけの徳を考えずに自然に動くことが大事です。 立派な人とはいい学校を出て、金持ちで、賢くて・・・ではなく、「己を省みる」ことができる人が立派な人です。今の自分があるのは誰のおかげなのか、あの時あの人が注意してくれたから・・・と反省するうちに感謝の心が生まれます。 その省みることをしない人のことを怠けた人といいます。 仏教は星を目指して歩いていく宗教です。 しかし、その目指す星に着いた着かない、どれだけ歩いたではなく、「歩く」ことが大事なのです。一歩でも二歩でも足を踏み出すことが何よりも大事です。 この話は三日の毘沙門講のときの法話を覚えている限り書きました。 文字足らず、などは目をつむってください。パーツだけでも理解して頂ければうれしい限りです。 夜叉神天 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年11月03日 23時56分31秒
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