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カテゴリ:仏教(勤行・思想・講座)
日曜日は東海三十六不動さんの団参でした。
団参があると、おばちゃん連中がお接待(お菓子)を持ってきてくれて皆でバスの中で頂くのですが、「○○さんからです」など名前をいいながら配っていたのですが、本来は必要ないそうです。 どうしても人間はお礼を言いたくなる生き物ですので、その「○○さん」にお礼を言いますよね。そうすると「○○さん」には「お接待してあげた」という上から見た気持ちが起こるので、よろしくありません。 誰かが誰かに、なにか施したりすることを仏教では「世話」といいます。 「世話」はお互いにしたり、されたりという同一直線上の話で、「奉仕」という下から上の一方通行とはわけが違います。 四国のお遍路さんは、お大師さん(弘法大師)そのものですから、四国の人々はご飯や草もちなどお接待をします。 お遍路さんも、出会った人々はお大師さんそのものだと思い、お接待の代わりにお遍路さんは納め札(一ヶ寺ずつ納める御札。弘法大師が印刷されている)を差し出したり、「南無大師遍照金剛」と法号を唱えたりします。 お接待は時にはお供えを表したりしますが、一番肝心な所は「お互いに仏である」ということを思うことです。 何気ない所に仏教の目的「仏になる」ことが隠れているのですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年11月22日 18時25分09秒
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