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カテゴリ:詩吟
詩吟の初稽古でした。
一ヶ月とちょっとぶりだから声が続かない・・・ それはさておき、四月の昇段審査に向け、和歌入りの吟の稽古です。 絶句(四行詩)はだいたい一分五十五秒、長くて二分です。 そこへ和歌(短歌)を入れることを「和歌入り」といって、和歌は一分程度で吟じ、絶句との合計でだいたい三分が基本です。 和歌を入れる所は、漢詩の「起句・承句・転句・結句」の「起句」の前、または「承句」と「転句」のあいだです。 和歌のほかに、俳句、民謡、今様(雅楽の越天楽の『今用』という譜にあわせて詩を吟じる)などなどあります。 僕の在籍する流派は、一年目・初段は絶句、僕が今年受ける二年目・二段は和歌入り、三年目・三段は六行詩・・・と難しくなっていきます。 初段は「富嶽」という絶句を吟じたので、今年は和歌入り。 「大田道灌蓑を借るの図に題す(おおたどうかんみのをかるのずにだいす)」という長い題名の詩です。 下に詩文を書いておきますが、所々についているカギカッコ(」)は詩吟の息継ぎの譜です。 実際の教本(テキストみたいな本)には「三ふり(みつふり)」や「二ふり(ふたつふり)」など、アクセントの譜も書いてあります。 大田道灌蓑を借るの図に題す 作者不詳 孤鞍雨を衝いて」茅茨を叩く (こあんあめをついて」ぼーしをたたく) 少女」為に遣る」花一枝」 (しょうじょ」ためにおくる」はないっし) (和歌) 七重八重 花は咲けども 山吹の (ななえやえ はなはさけども やまぶきの) 実のひとつだに 無きぞかなしき (みのひとつだに なきぞかなしき) (和歌終) 少女言わず」花語らず (しょうじょいわず」はなかたらず) 英雄の」心緒乱れて」糸の如し (えいゆうの」しんしょみだれて」いとのごとし) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年01月13日 00時12分10秒
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