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カテゴリ:仏教(勤行・思想・講座)
今日は初不動でした。
午前中は自分の不動さん、昼間は塾へ・・・、午後七時から初不動護摩へお詣りしました。 夜の護摩は初不動だけの「御影護符」を受けた一家につき護摩木一本だけの特別な護摩です。 自分なりにフィルターを通してみました。 ご意見、まっております。 初不動での法話を・・・ 仏教において、「六波羅蜜」ということをよく言われます。 そもそも、「六波羅蜜」ってなに? 「布施波羅蜜・持戒波羅蜜・忍辱波羅蜜・精進波羅蜜・禅定波羅蜜・智慧波羅蜜」のことを六波羅蜜といいます。 「波羅蜜」とは、パーラミターが語源で、梵語(サンスクリット語)で「到彼岸」という意味があります。 彼岸とは悟りの世界のことで、迷いの此岸から渡りきったことを言います。 布施波羅蜜(他人に対する施し)・忍辱波羅蜜(他からの害に耐え忍ぶ)は、人間関係を意識したものです。 持戒波羅蜜(十善戒をたもつ・誓願を持つ)・精進波羅蜜(努力をする)・禅定波羅蜜(心静かに瞑想し、仏を感じる)は、自分に関することを意識したものです。 この五つ実践し、完成させることが知恵波羅蜜(般若波羅蜜)の完成につながり、五つを実践するためには知恵波羅蜜が大切になってきます。 今日は特に「持戒波羅蜜」について。 上では「十善戒をたもつ・誓願を持つ」と書きましたが、「戒」といわれると堅苦しい気がしますが、戒のもとは梵語でシーラ・・・「習慣」という意味があります。 十善戒(殺さない・盗まない・淫らなことをしない・偽りを言わない・でまかせを言わない・悪口を言わない・陰口を言わない・欲深くものに執着しない・憎んで怒らない・誤った物の見方をしない)を守るにこしたことはないですが、身の回りの少しのことを心がけることが大切なのではないでしょうか。 タバコやごみのポイ捨てをしない・・・これだけでも世の中の「習慣」を意識して「持戒」していることになります。 しかし、「ごみをポイ捨てすると周りの目が・・・」というのでは持戒になりません。 大袈裟なことを言えば、「いまこのごみをポイ捨てすることで、地球の環境が悪くなって生き物の心がすさんでしまう・・・ポイ捨てはダメだな」と、先の先を見ることが大事です。 十善戒のほかに、五戒といって「酒を飲まない」という戒が入ったものがありますが、酒を飲むことでついつい心が大きくなって、つい悪口をいって「人の心を殺してしまうのでは」ということを意識するぐらいでないといけないと言われました。 たとえばビルなどの地鎮祭でも、何かあったらダメだから「ただする」のではなくて、何か事故があって周りや関係者に迷惑がかかってはいけないから・・・という先を見る心がけ。これが大切です。 見えないもの・動かないものに対する畏れの心を失いはじめていると同時に、「ありがたい」「もったいない」の心も失いはじめている気がします。 もったいないといっても、紙の使いすぎがもったいないとか、その「もったいない」ではなくて「感謝」 。 目先のことで踊らされていませんか? 夜叉神天 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年01月28日 23時24分58秒
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