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カテゴリ:diary
昨日、出逢ったばかりでお別れという急展開が・・・。
猫です。 昨日は目黒の叔父の家に、叔父を連れて帰りました。 その叔父の家に車を横付けにするため、一度通り過ぎUターンをして再び叔父の家に近づいたその時、前を走る車(確かBMWの3シリーズ)が急に止まり、運転手の男性が飛び出してきた。 「ん・・・?」と、前を見てみると道路の真ん中に小さな黒い物体。 おもむろにつかみ上げ歩道の街路樹のところへ置き、なにやら撫でている。 通りすがりに見てみると、そこには小さな真っ黒な猫が・・・。 「へ~、まだまだ捨てたもんじゃないね、世の中。」と、家内と話しながら通り過ぎる。 その光景を我が子達が見逃すはずは無かった・・・。 少し先の叔父の家の前に車を横付けにし、叔父を自宅へ連れて行く準備をしていると、近くにいるはずの我が子達がいない・・・。 声のする方を見ると・・・そこにはあって欲しくないと想っていたことが現象として存在している。 そう、あの先程の子猫を抱きかかえこちらに歩いてくるではないですか。 「おいおい・・・。」 その子猫は生後数ヶ月?かの、小さな真っ黒な子猫。 やせた体でか細い声をあげ、まるでママを呼んでいるような。 「ママが迎えに来るかもしれないから、近くの安全な場所に置いておいで!」 すると「この猫迷子だよ~、しかも痩せているからしばらく迷子になっててご飯食べてないんだよ~。パパなんか買ってあげていい~?」 でた、我が子達の保護本能。 仕方なくママに相談して、近くのコンビニへミルクと餌を買いにママが連れて行った。」 その間僕は叔父を家に届け、マンションの6Fから降りてくると、我が子3人と弟の息子の4人で餌を与えていた。 しばらく遠目で見ていると、代表の長女が何か訴えそうな表情で僕に向かって歩いてくる。 もう何度となくあの表情は見ているので、言いたい事は大方察しが付く。 彼女が口を開けるや否や「駄目!」と。 すると「パパ違うの、この子おかしいの!。こんなに痩せててお腹空いているはずなのに、全然食べないんだよ~。」 おいおい、止めてくれ~。これ以上近くに連れてくるな~。感情が移ってしまう~。 「じゃあ病院探そう。」ってそうじゃないだろ~。 と想いつつ携帯で目黒近辺の動物病院を探している。 家内は通りすがりのいかにも地元と言うご夫人に尋ねていた。 すると「この先に最近出来たばかりの動物病院があるわ」と。 同時に僕は近そうな住所の「モナーク動物病院」に電話をしていた。 家内が聞いた方が近かったので、モナーク動物病院に断りの電話をいれ、近くの病院に子供4人と猫、そして僕で車を走らせる。 受付で事情を話し、予約の方を待って診察へ。 すると、「ウィルス性の風邪ですねー。肺の音は聞こえないので肺炎にはなっていませんが、蚤もいるので処置が必要です。」 との事だった。 この後の我々のスケジュールは、治療中の母を修善寺に運んだときと同じ状態で連れてきており、すぐにまた修善寺へ同じ状態で送り届けなくてはいけない為、そのまま猫を連れて帰ることが出来ない・・・この時点で飼う気になっている自分が・・・。 そこで、日曜月曜でまた目黒に来るのでそれまで入院させて貰いたいとお願いしてみた。 すると「ここは病院なので体の弱った動物が来ますから、お預かりは出来ないんです。」と。 そうなれば、先程のモナークさんに確認してみるしかない。 「こちらの病院はそんな事情から入院が出来ないんですけど、私たちの事情から数日入院をお願いしたい・・・云々。」を伝えると、快く「事情はわかりました。入院を視野に入れ診察いたしますので、お連れ下さい。」と。 すぐにそちらへ向かい、あらためて診察をして頂く。 そこでは「やはりウィルス性の風邪で、それ以外にも数点疑われる様子が見受けられますので検査した方が良いですね。ただ拾った猫でどこまでお金をかけますか・・・?」 そっか、保険が利かないし、この状況は確か19年前にも体験したような・・・とすると6万は硬いな・・・。 「取りあえず、お見積もりをしましょう」 待つこと数分。 「出来ました・・・」と、言いずらそうな表情で説明を始めた。 「ほにゃららにほにゃららの検査とほにゃららも疑われますので検査をして月曜に退院と言うことで入院費が・・・しめて6万円強になりますけど・・・」 「・・・・・・でた。」 「それと・・・お会いしたばかりの方に言いずらいのですけど、お飼いになられるんですか?。良く連れてきたのは良いけど、結局引き取りに来ないというケースが拾った猫の場合多いんです。」 なるほど、それはあり得る。 「じゃあ、今お渡しできる現金は1万円しかないのですけど、取りあえず保証金として置いておき、あとは信頼してもらうと言う事は出来ませんか?」と聞くと。 「わかりました。では必ずお迎えに来て頂くと言うことでお預かりいたしましょう。」 と言う事で預けて来た。 修善寺に母を送り届け、病院の外で子供と遊んでいると先程の病院から電話が入った。」 「あ・・・先程お預かりした猫なんですけど。検査をしている最中で息を引き取りました・・・。」 「・・・・・ん、どう言う事?」 「まず、状態が非常に悪く、肺血漿を起こしており既にウィルスが血液をかいして全身に回っていたようです。食事を取れなかったのも既にその力さえ残っていなかったようで・・・」 複雑な心境・・・。 「子供が猫を拾う」・・・「見ると助けたくなるから連れてくるな」と叫ぶ・・・「見てしまった」・・・「助けよう」・・・「病院へ行く=飼う覚悟」・・・「診察」・・・「元気になってサリーと仲良くしてくれよ~と迎え入れる覚悟」・・・「飼えなくなる」 なんなんだこの目まぐるしい出逢いと別れ・・・。 そして、言いずらそうに獣医さんが話し始める。 「一応治療と検査をしましたので、費用は説明した分全部ではないにしろかかってしまいます。それと猫ちゃんのご遺体は如何されますか?・・・月曜まではご遺体はお預かり出来ませんので、もし宜しければ専門の業者に納骨までお願い出来ますが・・・費用がかかりますけど。」 飼っていた訳ではないし、さすがにそこまでの面倒は見れない・・・。 と言う事で、納骨までをお願いした。 子供たちは一瞬にして天国と地獄を体験したような表情・・・。 請求書は恐らく数日後届くであろう。 まるで空伝票を受け取るような感覚で。 ここ数日の出来事は、一瞬にして数年間の時を過ごしたような日々だった。 猫の冥福を祈りつつ・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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