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カテゴリ:diary
療養中だった叔父と母。
7月に二人とも他界してしまった。 最愛の母と叔父を失った苦しみはいかなるものか。 そんな家内の気持を知りつつ、仕事や諸々などで忙しかった束の間の一日家族で海に出かけることに。 出発間際まで気乗りのしない様子の家内を、子供たちが一生懸命説得し、予定の出発時間をはるかにオーバーして一路伊豆へ向かう。 毎年家族で行くところだが、去年は叔父も一緒に行った思い出の海。 叔父が親族や姪、甥の為に管理していた別荘も近くにある。 修善寺には先月まで母が療養していた代替医療センターがある。 遠回りをして避けるべきか? 悩んだものの、ただでも出発が遅れ、これ以上の遠回りはしないで行こうと修善寺を通過。 助手席の家内はやはり涙をぬぐっていた。 ただ、子供たちはそんな前席の空気を感じることも無く、刻一刻と近づく海を想い、大騒ぎをしながら楽しんでいる。 そんな空気は家内にもかえって良かったかも知れない。 修善寺を過ぎると家内も海に気持が向いて来たようで少し笑顔がのぞく。 「今日はみんなで想いっきり遊んで、ママを元気付けよう!」と話していた子供たちだが、いつもの海辺の駐車場に着くや否や、僕らを顧みもせず一目散に大海原を目掛け走り出す。 僕は日除けのテントを張り、キャンプ用の折りたたみ椅子を2個運び荷物を入れ陣地をセッティング。 行きつけの宿(でも一度も泊まっていない・・・笑)アズールのオーナーに今年も来た事を伝え、さらに10代の頃からお世話になってるおばちゃんに挨拶をし、着替えて砂浜に。 いつもならその用事を済ませている間家内はテントで読書を始めるのだが、今日は違った。 既に海に入り子供と遊んでいる。 「良かった・・・。」 僕はすかさずビールを取り出し、はしゃぐ子供と家内を眺めつつプシューッ。 ・・・うまい! が、しかし、熱い・・・。 一気に飲み干し一路海へ駆け出す。 子供が拾った海草。よく見ると小さなヒトデがいるんです。もちろんこの後子供達と岩場へ逃がしてあげました。 しかし10時頃に着いて着替え始める18時頃まで遊びっ通しの我が子達。 帰りは爆睡だろうな~。 17時になると波乗り制限区域が解除され、一年ぶりの波乗りを少々。 家内に「1時間だけね」と言われていたので、無駄なく出来るよう昼間からいい波の立つ場所をチェックしていた。 波数とサイズは無いものの、風はサイドオフショアでたまに入るセットで膝上くらいの波が入る場所があった。 すかさずその場所を目指しゲッティングアウト。 波待ち数分でセットが来た。 「ん~、久しぶりのこの感覚・・・。」 先ずは波打ち際で見ている子供たちに挨拶がてらのライディング。 大はしゃぎして見ている子供たちを後に、再び沖へ。 ここで、情けない自分に気づく。 一回、たった一回乗っただけなのに、パドリングする二の腕に既に疲労感が・・・。 波が小さいので思いっきりのパドリングだったにせよ、まだ一回だぞ・・・。 すかさず少し楽なニーパドルで沖に出て波を待つ。 幸い(いつもなら不幸にも・・・なのだが)波数が少ないので体力を回復させる波待ちの時間が過ぎる。 一気ににじみ出た乳酸が少しづつ消えて行くような感覚を感じながら、2回目の波が。 結局30分位で5本乗って体力の限界(涙)。 浜に戻ると家内が「まだやってていいよ」。 やりたくても体力が・・・(涙)。 心地よい疲労を感じながら帰路に着く。 いつも寄る温泉まで約20分。 子供が寝ないように騒ぎながら走っていると、いつも見てた景色なのになぜか海の景色が新鮮に見えた。 「ちょっと展望台に寄ってみよう」 水平線と空との間に漂う雲。 夕陽に照らせれ赤く染まりはじめた空。 大島の上に見える積乱雲。 利島や新島にかかる薄い雲。 なんて素晴らしい景色だろう。 母はどこかで、叔父はどこかでこんな景色を見ているのかな・・・。 そんな中、息子の自由研究の題材が決定。 「伊豆七島」 何をどう調べるかわからないけど、せっかくだから一緒に勉強させてもらおう(笑)。 「帰りの晩ご飯は何?」 末娘が聞く。 「じゃあ行きの途中にあった、沼津港直送って書いてあった回転寿司に行こうか!」と家内。 寿司と聞いて嫌と言う奴は、我が家には僕以外はいない。 しかも回転はなおさら嫌だ。 安けりゃ良いってもんじゃないだろう。 寿司は上手いが一番! と言う僕を尻目にみんなおおはしゃぎ。 しかし入ってびっくり。 回転テーブルにあるのは「この時間は注文のみになります」と書いてある札のみ。 安心したような不安なような。 そして食べたウニ。 うまい~! 息子は回転寿司のウニしか食べたことないせいでウニは嫌い。 「一度騙されたと思って食べてみろ!」と。 嫌々少し口にした息子が「何これ、上手い!」 回転寿司とは書いてあったけど、いつも行くお皿の金額があまり変わらない店とは違い、ほとんどが普通のすし屋、いやそれ以上の金額だったけど、子供たちは遠慮もせずに「本マグロください!」「ウニをもう一つ!」「大トロ・・・あっ中トロで良いです」っておいおい。 レジに行った家内の表情に若干のかげりが・・・(笑)。 そんなこんなで、それでも楽しい一日だった。 最後に我が家の庭で営まれていた自然の光景を。 「生きる」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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