地域振興シンポジウム
本日は朝5時起きで我社のログキット搬入の為八王子へ行き、14時に戻り地域振興シンポジウムへ参加して参りました~。内容は地域の活性化云々でしたが、ゲストパネラーで来られていた「アサヒビール名誉顧問」の植松さんのお話といい感性は気持ちよいほど素晴らしかった。(名前の漢字が機種依存文字により反映されませんので、名字のみで失礼致します)植松氏はアサヒ飲料の社長に就任された時、なんと会社は赤字を生み出す商品と赤字を生み出すお得意先様で、「このままじゃ社員は報われない」。そして顧客の立場に立って商品を考える事と、社員の反対を押し切って発表した商品の意外性により、黒字転換の目処を3年でたてた。と、活字で書いても、あのユーモアを織り交ぜたお話は伝わらないな~(自己嫌悪)。ただそんな中で感じたのは、利他の気持ちがある方なんだな~と言う事。あ~、イメージはあるのに上手く活字で伝えられない~。と言う事で、今日八王子の現場にて質問された事について少々・・・。「なんでログハウス専門なんですか?」「はい、ログしか出来ないからです。」いやこれは冗談です~。でも簡単に説明できないんです。いつも・・・。そのもどかしさをここにぶちまけよ~っと。僕とログハウスとの出逢いはヨーロッパに建築の勉強に行った頃に遡る。その当時はドイツの建物に興味があり、ドイツ、オーストリア、イタリア、オランダと巡る中で、あるドイツの田舎で出逢った風景が僕の建築感に衝撃を与えた。それは草原が広がる牧歌的な町にさしかかったとき、草原と隣接する森に、古くなった木造の納屋が倒れ掛けている光景が目に止まった。その時、視線のまわりに靄がかかり、その納屋と森の一部しか見えなくなった。そして心にこんな文字が響いた。「お疲れ様、もうここに戻っておやすみ・・・」そう、今にも朽ち果てそうな木造の納屋を、森が優しく包み込もうとしていたのだ。まるで「おかえり」とでも言っているように・・・。その時、「これだ!自然に喜ばれる、限りなくゴミの出ない建築をしたい!」と思い、日本に戻ってからいろいろ探した。戦前の日本民家は、まさしくその創りで、実は耐震構造も出来ていた。しかし戦後アメリカの文化を中途半端に取り入れた日本は、本来の日本の住宅を排除していった。その結果、化学製品の使用が増え、経済効果は増したもののその果ては今の地球温暖化に一役買ったかっこうになった。それを否定するというより、「まず自分は・・・」と想い、出逢ったのがログハウス。その殆どを無垢の材料で作っているので、万が一古くなり、朽ち果てようとも、その材料は次に育つ木々の養分になる。さらに原型が残っている材料は、さらに加工し他の工作物に利用できる。ただ、使う木の量は他の建築より数倍多い。と言う事は自然破壊か?いや、フィンランドは違った。プラスフォレストと言う国の活動により、森がとても健康的に、しかも需要と供給のバランスが保たれており、たとえ供給が増えすぎた場合でも決して安売りをせず守り続けた。と言う経緯によりログハウスなんです~。(ってこれでも結構端折ってます~)今後クリアしたいのは、運送にかかる二酸化炭素の排出である・・・。船にハイブリッドは出ないのかな~。太陽光電気貨物船とか?「天気に左右されますので到着時期はお約束出来ませ~ん」みたいな(笑)。でもバイオ燃料なら早い時期に実現しそう。まあ、日本の林業がもう一度活性すれば国内産の木が使えるのだけど・・・。「ところで、パパにチョコは?」「ゴメ~ン。学校で貰えない男の子がかわいそうだったからあげちゃったの~」「ん・・・。わかった(涙&嬉)」こんなもんですね~、父って。理由が理由ならどっちに転がっても嬉しかったりして(笑)。