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ふるっぴ@ Re:時は流れても、私は流れず(08/26) もうすぐ2016年の夏です。みんな元気…
ヤンスカ@ Re[1]:時は流れても、私は流れず(08/26) furuさん ふるっぴ、お久しぶりです! よ…
ヤンスカ@ Re[1]:時は流れても、私は流れず(08/26) gate*M handmadeさん うお~!お久しぶり…
furu@ Re:時は流れても、私は流れず(08/26) 勝手に匿名コメントを残し、怪訝にさせて…
furu@ Re:時は流れても、私は流れず(08/26) やっぱり元気やったな!? 良かった。

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2012.11.12
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カテゴリ:つぶやき
26年前の、運命の夜に起きた事。

夜中の12時に、彼はジュースを飲みに自室から出た。
そして、朝日が差す頃に、「救急車をよんで」と下宿人に頼み、
息絶えてしまったらしい。

7時に、下宿のおかみさんが、彼の実家に電話をかけた。
彼の母は気絶し、すでに出勤していた彼の父親が、彼の下宿に向かった。

部屋には、喘息の症状をやわらげる薬と吸入器が転がっていたらしい。

その光景を、今ようやく私は冷静に頭に思い浮かべることができる。
乾いた絶望を抱きながら。
涙をこぼすこともなく。

アホやなあ、気いつかいの彼は、本当にダメだと思った瞬間まで
人の助けを呼ばなかったに違いない。
こんな時間やし、迷惑になるわと。


しかし、私はその日の夜明け前に、彼の幻を見ている。
遠く離れた下関のホテルの一室で。
「なんで、こんなところにおるん?」とビックリした私に
おどけた顔をして、すまんすまんって言いながら消えたんだけど、
今みたいに携帯があったら、救えた命だったかも知れない。

先に書いた時系列でいうと、下宿の人に助けを求める前に、
私の所にあらわれたのだ。

私は、仕事を控えていたから、気になりながらもベッドに横たわり、
無理やり眠ったものの、怖い夢で目覚めた。

彼がおぼれている。
私は、必死にその手をつかまえようとするのだけど、どうしてもつかめない。
あかん!と思った時に目が覚めて、自分は涙でぐしゃぐしゃだった。

そして、彼が亡くなったという連絡を、仕事の後に聞かされた。

そこからの記憶が、もう、ないのだ。

彼のお母さんは、お葬式に私が遅れて到着したこと、その時に体を支えられながら、号泣してよろよろしていたと話してくれたのだが、私にはまったく記憶がないのだ。
真っ白のまま、時間が流れて、いなくなってしまったその人の事だけを想い続けていた。

何度か、ここの日記にも書いたてっちゃまという私の亡き友は、
あまりにも、強烈な人過ぎて、実際に一緒に過ごしたのは1年半ぐらいのものなのに、
私だけでなく、同級生や、先輩・後輩の心の中に今でも生き続けている。

おかしな話だが、私は本当に彼の死が受け入れられなくて、
目の前にはいないが、地球の裏側を旅している途中で、通信手段がないゆえに音信不通なのである、という妄想に頼り切って生きてきた。

やがて、死んだには死んだが、私の中の一部になって生きているのだと考えを変えた。

いつも、何かを考える時に、心の中の彼に問いかけ、祈っていた。

本当にいないのだと、考えるなんてできなかったのだ。

彼は、毎日自宅で私の話ばかりしていたらしい。

とてもユニークで、自由に生きていて、ママみたいな変わったファッションが好きやねん。
ママみたいに、強そうに見えるけど、ほんまは弱い子やから、見といてあげなあかんねん。
ママとそっくりやねん、で、そう言うたら、気持ち悪いねん、マザコン!って、バカにしたような顔して笑うねん。ママみたいに、黒い洋服が似合う子やねん。

実は、こんな細かい事をきかされたのは、今夜が初めて。

そう、夕方に彼のお母さんから久しぶりに電話をいただいたのだ。
彼の命日を前にして、ちょっと話がしたかったのよと。

私は、自宅からかけなおして、実はやっとこの土曜日に、友達とてっちゃまの眠るお寺にお参りに行ったのだと伝えた。お母さんはとても喜んでいた。私達仲間に感謝していると。

で、唐突に「今、NHKの朝ドラを観てるのけどね、あの子とヤンスカちゃんも、こんな風になったのかしらと重ねて観てるのよ」と言われた。

申し訳ないけれど、私は観た事がなく、知識もないので、すみませんと謝ったのだけど。

で、お母さんは言ったの。
「もうね、アナタに会ってはいけないなあと思ってね。会えば、いつも涙してしまうし、アナタに色んなものを背負わせてきてしまった。2回離婚したのも、うちの子がアナタの中にいたから、それも関係あるでしょう?もちろん、友達以上の関係ではないとわかってるけど、精神的な結びつきの方が、時として嫉妬を招くものやからね。アナタが結婚してはった時にも、私はすっかりヤンスカちゃんに依存してきたでしょ。時には、アナタは飛んできてくれたわね。本当に甘えてきてしまって、ごめんなさい。こんな事をしていたら、アナタの未来をダメにしてしまうから、もう、アナタは自分の道を歩かなくてはね。で、それは、私が言いださないといけないと思ってね。うちの子の亡くなった日は、いつもアナタの誕生日と繋がっているから、そうだ、今年はお誕生日の前に、私からの思いを伝えないとってね」。


私は、本当に驚愕した。

これまた、何度も書いたけれど、今年は私にとって、過去との訣別の年。
ウーの父親の再婚によって、私はすっかり、心が自由になった。
大好きだったけど、私を苦しめた人。
その人との生活の中で、亡きてっちゃまは常に私の味方でいてくれて、
私を支えてくれていた。
だけど、もう、私は大丈夫。
いったん、守護神のような彼とは離れて、
私自身の心のままに生きていきたいと思えるようになったのだ。
だから、てっちゃまとは、きちんとお別れをしなくてはいけないと
素直に感じるようになったのだ。

で、彼の眠るお寺へ行こうと決めたものの、でも一人で行く勇気はなかった。

そんな時に、私は悪夢を再び観た。
また、友達がおぼれている。
てっちゃまとも一緒に、よくつるんでいた仲間。
あっと思った私は、必死に手を伸ばして、なんとか手をつかむことができた。
で、目覚めたらまた涙でぐしょぐしょ。

あの頃と違って、今はすぐに連絡できる。
とりあえず、メールを送って、数時間後にちゃんと普通に生活していることを確認し、
安堵したと同時に、この人に一緒にお墓参りに行ってもらおうと即思ったのね。
てっちゃま、頼むから、この人を守ってください。
そういう思いもこめて。

で、私たちは、土曜日の午後に、お寺を訪ねた。
ろうそくと線香をお供えし、私はてっちゃまに語りかけた。

てっちゃま、アナタの事だから、もう私がここに来た理由を知ってるよね。
今まで本当にありがとう!だけど、いったん、私たちは離れてみましょうね。
いつも、私が泣き言をいうから、アナタは旅立てなかったのよね。
もう、安心してね。私は大丈夫やから。
あの頃、好きでいてくれた私を取り戻したから。
もう、自分の気持ちをごまかしたりしないし、悔いのないようにやっていくからね。

だけど、だけどだよ。
どう語りかけても、そこに、彼はいないのだ。

で、友達にそれを話してみると、同意してくれた。
そうなんだ。
お墓なんかに納まってる彼じゃないのだ。
なんだ、せっかく会いにきたのに、彼は留守じゃんか。
これが、26年目の決心に対しての結末。


今日、彼のお母さんから電話をもらって、わかった。
彼がね、何らかの形で、母親に私の思いを伝えたんだよなと。
そうしたら、本当に、私が自由になれるはずだからと。

てっちゃま、ありがとう!
ちゃんと、アナタのしてくれたこと、受け取ったからね。
そして、アナタがいなくなった日を迎えるけれど、
安らかに、なんて祈ってやんないよ。
生きている私を観て、悔しがんなさいね~、ちゃんとアナタの分も楽しむからね。





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Last updated  2012.11.13 00:10:26
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