テーマ:お葬式あれこれ(41)
カテゴリ:お葬式
60歳の職人である故人には 二人のお嬢様がおり・・・ 次女は結婚なされ、その時の写真が遺影に使われておったっけ・・・ いつもならナレーションで取り上げるネタになるが・・・ 長女は独り者やぁ・・・ 今回は、遺影についてはさらりと流した 葬家が互助会に入ったのは9年前 長女がいつ世話になるかわからんからということでなぁ・・・ 長女は、内臓に湿疹が出来てしまう難病にかかっており 定期的に、県外の大きな病院まで通うようで・・・ その送り迎えは、いっつも父親(故人)だったそうな ロビーには、幼き娘らと肩を並べる故人の写真が数々飾られ・・・ 子煩悩な人柄が、偲ばれて・・・ こんなに早く、父を見送ることになるなんて ご家族は、この期に及んでも信じられないような面持ちで・・・ ただただ奥様と二人のお嬢様が 最期まで立派に家族を守ってくれた父を しっかりと見送ろうという思い一つで結束した姿が なんとも、いじらしく、せつなくて・・・ 出棺時の会葬御礼の挨拶は、長女からなされたんやぁ・・・ 雛形どおりの文面だった だけんど、ありふれた文言の挨拶が これほど心に染み渡ったのは、初めてだった・・・ 不謹慎だが、長女の挨拶に 語り手の吾は、完敗だと思った 長女の胸のうち、思いあぐねると どうしようもなく、込み上げてきちまうのう・・・ しみじみと、家族の絆に涙しましたん 故人が愛読していたのは『職人学』という本 棺に納められる前に、この本の言葉を引用し 故人へと送るナレーションにかえましたん 吾にとっても、響くことばであるから・・・ ここに備忘録として置きまする 『負けたかないやね、男気と自己犠牲の精神』 『私の努力や工夫は、全体の1%にしか過ぎない』 『機械ににんべんをつけろ』 『夢中になってやってるうちに出来ちゃったのが一番の喜び』 『まだこんな職人がいたかと言われたら、それでいい』 2006年の18日は古代米だジョー!! 2006年の21日は『ろくがつの道化』公演日誌vol.4【追加公演決定!】 2006年の24日は葬儀日誌vol.23【二つならんだ地蔵さん】 音声ブログ【弥々*語りBar】では、語り日記公開中! とはず別館【Goo-net編】はとばす別館【gooブログ編】に引越し、ぽっつら更新中! どんぞお気軽に、お立ち寄り下せーまし お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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