間違った自閉症認識
【画:とはずおかかえアーティストmac玉】先日、美容院に行ったんよ。でな、いつものように口を聞きたくない吾は読むとはなしに週刊誌を広げ、適当に頁をくっていた。そんなことしてて、ある時などは大泣きこいて美容師さんを困らせた事があったけ・・・ 。゜゚(>ヘ<)゚ ゜。ビエェーンでな、またしてもある頁で釘付けになり・・・またしても小泣きしてもうた・・・ (p_q*)シクシクへぇ、でもさすがに今回はぐっと耐えました。いえ、安易に泣いたらいかんなぁ・・・しっかり受止めねば!って感じでしょうか・・・それに・・・二度目はさすがに恥ずかしいからな、耐えました。で、その記事は・・・1----------------------------------------------------------------えっと・・・何かもう1週間近く日がたち、細かい事は思い出せんのやが・・・小学6年生のお兄ちゃんが、自閉症の弟の事を書いた作文が何とか大賞を受賞してな、そのお兄ちゃんの特集記事だったのだ。弟君は小学4年生。双子で、かたわれは妹になる女の子である。我家の三ちゃんと同じ年やなぁ・・・でな、この弟君のことで家族がどれだけしんどい思いをしそして、どれだけ楽しく幸せか・・・という事を書いた作文だったのだが・・・これを読んでてな、一番響いたこと!『自閉症の事を、世の中の人にもっと正しく理解してもらいたい!』とお兄ちゃんが書いていたことだった。そして、さらにお兄ちゃんはこんな事も訴えていた。『一番辛いのは、弟がパニックを起こしている時に 無理矢理押さえつけて、叱りもせず引きずり回す家族に 周囲の人が、躾がなってないなぁって目で 呆気にとられた視線を浴びせる事』 2----------------------------------------------------------------そもそも、この「自閉症」と言う名前がいかんよのう。字のまんまのイメージでは、親の育て方が悪いとか環境からくる情緒不安定や、陰気で自分の意見の言えない人など後天的要因にとられがちだ。アホをさらすが、かく言う吾もなつい最近までは自閉症の認識を間違って捉えておった。その認識の甘さの影で、苦しんでる人達がいることをある友人を通し、そしてさらに・・・この6年生のお兄ちゃんの記事を読むことによって吾は胸が締め付けられる思いで一杯になっちまった!吾だけではないようだ・・・世間では、自閉症に対する認識を間違って捉えてる人がまだまだ大勢いるようだ。ならば、もっと多くの方に自閉症のことを知って貰いたいと思った。無知をさらけ出すようで今までこんな事、恥ずかしくて書けなかった吾だがこの記事を読んで、吾はなんとしても自閉症の事を書きたいと思った。3----------------------------------------------------------------そもそも「自閉症」とは1,000人に1.5~2人以上生まれる発達障害のひとつで先天性の脳障害からくる認知障害なのだ一見すると健常といわれる人と何ら変わらない容姿なのでとても奇妙な人のように思われたりしつけの悪い人のように受け取られがちだが「自閉症」の人たちはそれをわざとやっているのではなく自分を安定させるために必死で行なっているのだ。「自閉症」の人はなにも知らない異国へやって来て何もわからない風習やしきたりの中で言葉も通じず混乱している人達のようなものではないだろうか。自閉症は、情報の理解の障害。自分の周囲のできごとの意味をうまく理解できず混乱の中で強い不安や恐怖心を抱いて生活している。彼らの問題行動は、その苦しみの現れである場合が多いのだ。決定的な治療法のない今、彼らが幸福な人生を送るためには家族や周囲の人々の深い理解と対応が必要である。自閉症は治るか、この問いで問われているのは実は我々自身のありようではないだろうか・・・4----------------------------------------------------------------1000人に1.5~2人も現れる自閉症その障害を共に支え、共にイキイキと生き抜いているご家族を思う時社会がもっと、こういう事に関心を持って自然に手を差し伸べていける環境を整備していくべきだと思わずにはいられない。解散で首の皮一枚で繋がった、障害者自立支援法の廃案ではあったが自民圧勝となった今国会で、採択される勢いが加速しちまった。このままの障害者自立支援法案では自立はできないというのに!!自閉症を支える家族ばかりではない。自殺者も増加し、精神障害も益々深刻かつ増加の一途をたどる今この法案を、もう一度根本から見直す優しさが今のこの国には、求められてしかるべきことではないだろうか・・・最後に市井三郎氏の言葉を掲載し、愚かな猫はここでは口をつぐむがこれからも、声はあげていきまする。大切な友人の為にも・・・そして精神が弱い自分自身の為にも・・・「歴史の進歩とは、みずからに責任の無い問題で差別や苦痛を受けることが、より少なくなることによって現わされる」 市井三郎「歴史の進歩とはなにか」より・・・そして最後にもう一言・・・おにいちゃんの作文はこの言葉で結ばれていた。 『弟と一緒に過ごす時間がとっても楽しいんだ』完:2005.10.04 21:20:10PS:今日はもう一件、書き申した! ↓見てちょ(*^_^*)