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カテゴリ:ペットボトル
ペットボトルに関する最近の記事に関して書きます。 ペットボトルや実験器具から「環境ホルモン」 WIRED VISION 2009年4月7日 ---- ここから引用 ---- (前略) ボトルに入れて商品として販売されているミネラルウォーターを対象にドイツで行なわれた研究で、自然の性ホルモンに似た振る舞いをする化学物質による汚染が発見された。この水でカタツムリを育てたところ、成長が極端に速かった。これは化学物質の活性を示す危険な徴候だ。プラスチックボトルを使っているブランドの汚染レベルがガラスボトルと比べて2倍だったことは、プラスチックに原因があることを示唆している。 (後略) ---- ここまで ---- またプラスチックボトルをペットボトルと勘違いした記事か、と思ったのですが、本当にペットボトルに関する記事でした。翻訳前の記事のタイトルは、 「Bottled Water Sexes Up Snails」 ボトルの水がカタツムリの性に影響、というくらいの意味ですか? (専門家じゃありませんので間違ってるかも?) で、例によって本文中に記述のある論文を読んでみました・・・・ただ、繰り返しますが専門家ではないので、とりあえず斜め読み。 この記事に書いてあることは、おおまかにはその通り書いてありましたが、ちょっと気になることが・・・ 論文の前半では、ドイツで売られているペットボトルとガラス瓶とテトラパックのミネラルウォーターを調べて、含まれる「性ホルモンに似た振る舞いをする化学物質」の濃度を計測しているのですが、平均すると確かにペットボトルの方から多く検出されているんでしょうか?しかし、ブランドによっては、ガラス瓶のミネラルウォーターからもその「化学物質」が検出されているというデータが図表から読み取れるんですが・・・・ また、ペットボトルの水なのに、その化学物質が検出されないブランドもあるみたいです。これは、ペットボトルかどうかより、ボトルに詰める前の水に化学物質が含まれているかどうかによるのではないですか? 論文後半では、これらのガラス瓶とペットボトルの中でカタツムリを育てて、ペットボトルで育てたほうが成長が早い?ことから化学物質の影響が考えられる、といっていますが・・・・ 論文前半部分から考えると、この「性ホルモンに似た振る舞いをする化学物質」とやらはペットボトルから染み出した、とは言えないんではないか?と思うんですが。だってガラス瓶の水からも検出されているし、ペットでも検出限界以下(つまり、あるブランドのガラス瓶の中の水よりも濃度が低い)だったブランドもあるわけですから。 論文前半部分の結果を論文後半部分のカタツムリへの影響の原因と考えるのは、ちょっと無理があるのでは??と思うのですが、専門の方のご意見を伺いたいです。私の誤読かもしれないので・・・ 確かに、論文の結論部分では、論文の著者は、この結果は直ちにこのホルモンが人間に影響ある、ということをいうつもりはない、こういう問題があるかもしれないことを知っておくことが重要、と書いてます・・・・ うん、ちょっと微妙な感じです。 けっこう論文の斜め読みで書いてますので、誤りはご指摘いただけますと幸いです。 -- Wiredの本記事については、上に書きました問題の他に、記事後半部分には実験用プラスチックからの汚染の問題が書いてあります。このブログでは前半部分に関して書きました。 件の記事前半と後半はあまり関連が無いような気がします・・・ -- 自分の書いた関連物 ・ペットボトルに関する間違いはどうして広がったか その1 ・ペットボトルに関する間違いはどうして広がったか その2 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.04.20 08:28:13
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