カテゴリ:株式投資
バリュー投資の教科者を読むと、低PERの銘柄の方が高PERの銘柄よりも統計的にリターンが低いということが鉄則のように書かれています。おそらくこれはそのとおりだと思います。 株価=PER×EPSの理論でいうと、PERが低い方が、さらなるEPSが上昇する余地があるので株価の上昇にもつながりやすいと思います。 高PERが統計的にリターンが低いためか、高PERの成長銘柄を買うことを(PER20-30でも)危険視するバリュー投資家も多いです。株価=PER×EPSの式から考えると、高PER銘柄はPERが下がり、結果として株価が下がるリスクがあるからだと思います。 ただ株価=PER×EPSの式から考えると、EPSが成長しない、あるいは低下するのも高PERと同じぐらいリスクがあるはずです。PERがEPSの変化によって影響を受けることを考えると、むしろ株式投資にとって一番のリスクはEPSが低下する、ないし変わらないことかもしれません。 従ってEPSの上昇が安定的に予測できる銘柄を選ぶことがリスク管理の上からも重要と思われる。低PERには非常にこだわるが、EPSの増加にはあまりこだわらないという人はリスク管理という面から考えてもおかしいと思う。 高PER銘柄は低PER銘柄よりも統計的にリターンが低いのは当たり前と思う。同じようにEPS低成長銘柄は、EPS高成長銘柄よりも圧倒的にリターンが低いと思われる。しかし高PER銘柄はリターンが悪い、すなわち成長株がリターンが低いというのは、すこし無理のある理論展開と思う。正しくは非バリュー株や非成長株はリターンが低いということだろう。 バリュー株と非バリュー株、成長株と低成長株というリターンの比較は可能だが、バリュー株と成長株という比較は本当は論理的に無理があると思う。 2003年頃の日本の株式市場なら、明光ネットワークやクリップ、センチエリー21のようなバリュー株でかつ成長株という銘柄がけっこうあったと思う。しかし今の相場では低PERでかつ成長性がある銘柄というのはなかなかないですね。そういう意味ではフージャーズはなかなか貴重な存在かもしれません、マンション販売ってそんなに収益の安定性が低いのですかね?よくわかりません。
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