イエローハットの南関西応援ブログ?

大阪府は平成２４年３月５日、全府民に参加を呼びかける防災訓練の開催に向け、「大阪８８０万人訓練」（仮称）実行委員会の初会合を府庁で開いた。訓練用の緊急地震速報などに基づき、自宅や勤務先で机の下に隠れるなど、短時間でもより多くの府民が防災について一斉に意識することに主眼を置く。都道府県単位で全員参加を目指した訓練を実施するのは全国初で、９月上旬の実施を目指す。

　実行委員長の松井一郎知事は開催にあたって「府民全員が危機意識を持ち、災害時には、自身で身を守るかたちを作れるようにしたい」とあいさつした。

　府危機管理室によると、防災関係者らを動員した従来型の防災訓練では、参加者が限られるうえ、内容も硬直化するなどの課題が指摘されていた。

　今回は、米国のカリフォルニア州を中心に２００８年から始まり、１千万人近くが参加するようになった一斉防災訓練「シェイクアウト訓練」を参考にする。国内では、東京都千代田区が今月９日に１万人規模の訓練を実施する予定だが、都道府県単位での取り組みは初めて。

　訓練時間は、数分単位の想定で、短い時間でも「自分の身は自分で守る」という意識をより多くの府民に持ってもらうことを重視する。将来的には、関西広域連合全体での実施も働きかけていく方針。

　この日の委員会には、自治体の防災関係者のほか、鉄道事業者、携帯電話会社の担当者らも参加。日本版シェイクアウト訓練の必要性を訴えている京都大学防災研究所巨大災害研究センターの林春男教授が、講演した。