テーマ:リウマチ(167)
カテゴリ:リウマチ治療
昨日は、ほんのりちゃん(ほんのりナガイさん)と 保健所主催の【リウマチ学習会】に行ってきました。 ほんのりちゃんには急なことと思いながら先週お知らせしたところ行けるとのことで、 そのうえランチまで誘ってもらいました♪ まだ小さなベビちゃまがいるのに、いつも困った顔一つせずに付き合ってくれて感謝しています。
学習会は、個人クリニックの先生のお話と同看護師長さんのお話でした。 この先生はこの地方の他に、東京にも一つクリニックをお持ちのようです。 話の内容は、講演会では定番の「関節リウマチとは何か?」という基本的なことから始まり、 リウマチの診断について、抗リウマチ薬や生物学的製剤についてが主となりました。 先生が全体を通して常に仰っていたことは、 『関節リウマチの治療目標は、関節破壊の完全停止である』ということです。 関節破壊の進行度から見ると、発症して2年間が最も勝負だということ。 寛解状態となるには早期診断、早期治療の開始が大事だということ。 関節破壊の停止の為には、リマチル、アザルフィジン、アラバ、プログラフ、リウマトレックス といった抗リウマチ薬を使用するのが有効だということ。 但し、他のリウマチ薬でコントロールができている人は今の治療を大事にするということ。 これらの薬でダメであれば早めに生物学的製剤の使用を考慮すること。 特に、「発症3ヶ月以内で骨びらんがある、リウマチ結節が多発、 MMP-3やRF因子、抗CCP抗体が高値の人」は骨破壊の進むデータがあるので、 こういった人には生物学的製剤を導入すべきというのがこの先生の考えのようです。 実際に、早期リウマチ患者に対し生物学的製剤を投与すれば 症状の改善が見られるとのことでした。 最も新しいとされるアクテムラについても、滑膜炎を反映するMMP-3の数値低下のデータがあるそうです。 新しい薬なのでまだデータは少ないが、これから骨破壊にもついても 良いデータがでてくるのではないかと仰っていました。 このクリニックでは、レミケードを使用している3名の患者さんに骨の再形成が確認されているということです。
生物学的製剤の位置づけとして、 現在の治療は、 抗リウマチ薬 → 無効であれば → 生物学的製剤を使うというもの。 抗リウマチ薬は、自分に薬が合うかどうか効果判定に期間を要するということがあります。 これからの治療は、 リウマチのタイプ(早く進行するタイプなのか、穏やかに進行するタイプなのか)を予測し、 予後や効果を考えた上で抗リウマチ薬か生物学的製剤かという治療になってくるのではないかということです。
看護師長さんからは、生物学的製剤による治療が必要な場合の医療費についてなど。 私もエンブレルしか使ったことがないので、このお話は今回の収穫の一つでした。 現在使用が認められている生物学的製剤は、レミケード、エンブレル、アクテムラ、ヒュミラの4つです。 エンブレルとヒュミラは皮下注射ですが、 レミケードとアクテムラは点滴で、体重によって投与量=金額が変わるということ。 どのお薬も高額ですが、高額治療だとあきらめる前に 「自分の入っている保険を確認してみることが大事」だということ。 社会保険であれば、組合によっては上限額によって返還されるお金があるそうです。 私も夫の扶養になっていますが、 夫の会社の組合から上限額を上回る医療費は補助を受けることができます。 これ以外にも、悪性リウマチの人や障害者手帳を持っている人は医療費の助成があります。
患者さんからの温湿布と冷湿布とどちらがいいのか?という疑問については、 腫れている関節、触ると熱をもっている、動かさなくても痛い → 冷湿布 腫れていない関節、触っても熱はない、温めると(お風呂に入ると)良くなる → 温湿布 が良いのではないかということです。
会場には義肢のお店も来ていて、オーダーメイドの靴が出来る過程も少し分かりました。 医師の診察が必要ですが、治療の一部として健康保険の適応ができるようです。
講演会は自分でも可能な限り行きたいと思っています。 何度も行っていると同じような話もたくさんありますが、いつも知らなかった新しい情報があり、 やはり行ってよかったなあというのが感想です。 先生によって話の内容や見解が少しずつ違うこともあるので勉強になる気がします。 ここに書いたことがすべてではないので、何かありましたら主治医の先生にご確認くださいね。 以上長々と書いてしまいましたが、最後までお付き合いありがとうございました お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.10.18 22:22:54
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