|
カテゴリ:カテゴリ未分類
気がついたら10000hit。
ありがとうございました。 もう何のblogなのやら 日常の徒然ばかりか愚痴まで書いてしまっていて 読んでくださってる方には申し訳ない感じなのですが これからも拙い独り言にお付き合いいただけたら 幸いです。 今回はしばらくぶりに本の話。 「狐笛のかなた」 上橋菜穂子 新潮文庫 人の心が聞こえる少女、小夜と 命を握られた使い魔の霊狐、野火 そして屋敷に閉じ込められている少年、小春丸 隣り合う二つの国の争いに巻き込まれる 三人をめぐる物語です。 野間児童文芸賞を受賞している 児童文学です。 最近の児童文学は大人が読んでもおもしろいものが かなり多くなりました。 きっと子供だましじゃないから。 読み手に対し真摯に描かれたものは ジャンルを飛び越えて人の心を揺さぶる力があると思います。 ご都合主義ではなくて 物語の中の人たちがみんな真剣で だからこちらものめり込んでしまって。 「本書の魔法は超一級品です」 宮部みゆきさんが帯に寄せた一言。 まさにそのとおり! 丁寧に描かれた世界で 色々な登場人物のそれぞれの気持ちになって 嬉しかったり 憎かったり 悲しかったり。 感情はもちろん、手触りや匂いまで感じられるのは 作者が丁寧に魔法をかけてくれたから。 魔法から覚めた後 すこしせつなくて とても温かい気持ちになれます。 素敵な一冊です! オススメです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.11.30 22:52:30
コメント(0) | コメントを書く |