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年末からずっと読書中毒に陥り、
読む読む。 今回は最近好きになった坂木司さんの本を漁っていたら 芋づる式に青春ミステリー小説が中心になってしまいました。 若さゆえの苦悩、行き違い、決断満載。 仕方ないを仕方ないで片付けられるだけのずる賢さと 潔さがない年代の物語は 愚かしくも愛おしくて。 もっともそういう物語に呆れつつも読むのを止められない私も まだそのただ中なんでしょうが。 個人的に面白かったのは 坂木司さんの シンデレラ・ティース と 昔から大好きな恩田陸さんの エンド・ゲーム。 シンデレラのほうはキャラクターが魅力的。 歯医者さんにアルバイトにいく歯医者嫌いの主人公と そこで働く人、患者さんが織り成す物語。 殺人事件だけがミステリーではないのです。 些細な謎や出来事がある人にとっては人生の一大事だったり。 作品中に出てくる探偵役の四谷くんがとても素敵です。 ぶっきらぼうで愛想がなくて でも実はすごくやさしい、 これは普遍的な少女漫画などのヒーロー像ではありますが だからこそ素直に素敵だなぁ、と 思ってしまいます。 ほかののキャラクターもいい味わいある人たちばかりで、 こんな歯医者にいきたいなぁ、 と思いました。 エンドのほうは恩田さんお得意のSFミステリー。 もう、誰が味方か敵かもわからず、 物語がどこへ向かうのか、ハラハラし通し。 「裏返されてしまう…」 印象的かつ強い言葉で縁どられた物語は リアルな幻想景色を映しながら残酷な現実を突き付けます。 スピード感とテンポのよい作品でした。 他短編など色々読みましたが、 いいものもあれば、?、なものあり。 新人作家を読むのは当たり外れが激しいのが難点ですね。 一作品、新人の長編も読みましたが、 納得いかないのに、最後まで読んでしまい、揚句考えこむ始末。 釈然としないのにそれを飲み込むしかなく、 それがまた答のようで。 奥が深いのか、下手ゆえの難解なのか? この人の作品はもう少し他のものも読んでみようと思いました。 あとベテランで田辺聖子さん読みました。 芋たこなんきんの元になった方。 短編集にあった「鞍馬天狗をくどく方法」 がとてもキュートな印象で スキップしたくなるようでした。 これから田辺さんも攻めていこうかしら、と検討中。 ただ出てる数も多いんで、長期戦で!! 中毒はまだ現在進行形、 次は好きな作家さんのエッセイに目をつけてるのですよ。 図書館通いはもう少し続きそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.01.08 10:59:36
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