イギリス巨石めぐりの旅54(優しいテムズ川)
今回のイギリス巨石めぐりの旅で、最後(6月8日)に宿泊した場所がロンドン近郊キューガーデンズのすぐそばにあるコーチ・アンド・ホーセズ・ホテル(馬車と馬のホテル)でした。さすがにロンドン中心部から地下鉄で30分ほどの利便性のいい場所にありますから、宿泊代は少し高くて、二人で1泊朝食付き125ポンド(約1万7500円)でした。ただし、無料の駐車場が付いています。昔は馬車や馬をつないで宿泊する宿屋だったのでしょうか。キューガーデンズとは通りを隔てただけという近さ。テムズ川へも徒歩5分ほどで到着します。テムズ川とキューブリッジです。キューブリッジには、トランプのキングを連想する彫刻が彫られています。その日の晩はテムズ川のほとりを散策します。白いバラを見つけます。宇宙に咲く白いバラをつい連想します。河畔には、このような遊歩道がずっと続いておりました。学生時代に習ったエドモンド・スペンサー(16世紀後半の英詩人)の詩句がよみがえってきます。Sweet Thames! run softly, till I end my song.(優しいテムズ川よ! ゆっくりと流れておくれ。私が歌い終わるまで)でも「甘美な香りのテムズ川(Sweet Thames)」も、いまはちょっと、どぶ川の匂いがするんですよね。川とともに時も無常に流れて行きますね。(続く)