「3つの写真」の舞台裏
ルーブル美術館でようやく見つけた本の写真を使用したくて米国の出版社にメールをしたのは、11月22日のことでした。すると間もなく、その出版社から版権が別の出版社に移行したことを知らされます。今度はその出版社にメールすると、実は版権は2009年に消失したと聞かされます。「たぶん使用しても大丈夫だと思うけど、念のためにオックスフォード大学に使用許可が必要かどうか確認して」との返事。そのオックスフォード大学の当該研究所にメールしたのが、11月23日。ここまでは順調でしたが、肝心のオックスフォード大学からの返事がなかなか届きません。ようやく届いたのでメールを読むと、文章の引用は自由だが写真を使用するには、購入したうえでクレジット(著作権者名)を付けなければならないとあります。早速、サイトで写真番号を確認して、総額がいくらになるかとか、支払方法など購入手続きを取るにはどうすればいいか問い合わせます。ところが、時差の関係もあるのですが、その返事がなくて、またやきもきします。翌日、届いた返事で判明したのは、7枚で4万円を超えてしまうということでした。4万円だと私の予算をオーバーしてしまうので、急きょ実際に本に掲載する3枚だけに注文をし直します。ところがまた梨の礫(なしのつぶて)。しかも週末になってしまい、向こうはお休みとなります。実は今度出る本の写真の締め切りは29日の午前中で、その時間が迫っていました。もし月曜日(28日)の夜に返事がなければ、写真掲載は取りやめなくてはなりません。出版社に最悪の場合は写真を掲載できない旨を伝えて、月曜の夜の返事を待ちました。そして深夜となる少し前に、メールの返事と写真が届きます。すぐに写真をダウンロードして出版社に送信。まさにぎりぎりで出版締切に間に合いました。もし今度の本を手にされることがありましたら、掲載された3枚の写真の舞台裏では、このようなドタバタの苦労話があったのだと思ってください(笑)。どの3枚かはクレジットを見ればすぐにわかると思います。出版の日までもう少しとなりました。おや、こんなサイト1、2も出てきましたね。正式に決まりましたら、このブログでもご連絡いたします。