5000年前の古代遺跡をめぐるイギリスの54(マーリンの丘)
アフィントンの白馬を見た直後ぐらいから雨が激しくなってきたので、スウィンドン近くのモールで雨宿り兼ショッピングをすることにします。そこで1、2時間ほど時間を使った後、スウィンドンのホテルにチェックイン。この日は朝早くスタートしたため、まだまだ時間がたくさんあります。午後3時半ごろホテルを出て、古代遺跡の探索を続けることにしました。向かったのは、マールボロ単科大学の構内にある「マーリンの丘」。アーサー王伝説に登場する魔法使いマーリンになぞらえて名付けられた、先史時代の人工の丘です。キャンパス内の学生に場所を尋ねて、マーリンの丘にたどり着きます。これがマーリンの丘。樹木が茂っており、丘の麓には建築物も建てられているため、原形はわかりづらくなっています。それでも近くで見ると、高さ20メートルほどの急峻な5層ほどの階段構造のある円錐形のマウンド(ピラミッド)であることがわかります。かつてはアーサー王伝説の時代(1500年前)に造られた人工マウンドであるとみなされていましたが、炭素年代測定により、実に紀元前2400年ごろに造られた人工マウンドであることが確認されました。(続く)