神々の山を訪ねて20(梵珠山)
梵珠山。青森市と五所川原市に跨る標高468mの山です。「梵珠」は、三人寄れば文殊の知恵の文殊菩薩の「文殊」と、ブラフマンとも呼ばれる宇宙最高の原理、あるいは神を意味する「梵」を組み合わせた造語です。「珠」は丸い玉のことですね。宇宙の最高原理、もしくは最高神が宿る、丸い玉のような山と名付けられた山ですから、すごいです。まさに宇宙エネルギーの山? それと関係するかもしれませんが、梵珠山には、古くから不思議な発光現象の目撃談が伝わっているそうです。三つのコブがあるように見える山容からは火のエネルギー、麓に松倉神社があることからは木のエネルギーが感じられます。 山頂近くには、かつて寺が建っていたとされる「寺屋敷跡」という鞍部があり、この一角に古い塚があります。「竹内文書」によると、仏教の開祖・釈迦牟尼は来日しており、一部の竹内文書研究家はこの塚こそ釈迦の墓であるとしています。一方、「正統竹内文書」では、釈迦は確かに来日にしているがインドに帰っており、梵珠山の墓は釈迦の十大弟子の一人で、実子でもあったラーフラの墓であると言います。いずれにしても、仏教との深い縁がある山であることは間違いなさそうです。