池間島のユタが語った慶良間の海底遺跡の本質
ある日、一向に治らない頭痛に文字通り頭を痛めていた谷口さんが家に戻ると、ユタ(沖縄・奄美地方において神に仕える霊媒者のこと)が自宅で祈祷を上げていたというんですね。驚いている谷口さんにユタは「もう頭の痛みがとれたでしょ」と告げます。すると、不思議なことにその瞬間から頭の痛みが消えたんだそうです。ユタは谷口さんに「次に海底遺跡に潜って調査するときは島の竜宮神にお参りしなさい」と告げて、去って行きました。話はかなり怪しくなって来たでしょ。もちろん谷口さんは、これは本当の話だと言います。実際に、それ以降、ユタの言うとおりにしたら、何の異変も起こらなくなったと言います。ユタの力に感服した谷口さんは、池間島に住む別のユタに海底遺跡について聞いてみました。次がその一問一答です。問:センターサークルについて教えてください。答:神々の会議の場であり、まわりの6個の石に6人の神が座し、真ん中の六角形の石には母なる神が座るのよ・・・・・・。この溝は、世界に通ずる方位を表わす路(みち)だよ。それぞれの路をずーっとどこまでもたどっていくと、やがてここと同じような場所に着くさぁ。このユタの話が本当かどうかはわかりません。でも、結構面白いことが示唆されていますね。一つは「神の座」という表現。思い出してください。秋山氏が催眠中に語ったパン大陸においては、ある特定の場所から太陽が昇るある時期においては、この島全体を「神とその座」という意味で、レムリアと呼びました。「神の座」はパン大陸と響き合いますね。少なくとも、沈没したパン大陸においては、「神の座」が非常に重要な意味があった、しかもユタによると、その「神の座」が沖縄・慶良間諸島の海底に沈んでいたことになるわけです。もう一つの示唆は、六角形、6個の石、6人の神、6つの路、六方位などと6にまつわる構造です。新著をお読みいただいた方ならすぐに気づくと思いますが、6つの点と言えば、それは六芒星を意味します。それが出雲の亀甲紋につながり、オオナムヂ、賀茂氏を介して陰陽師に引き継がれたと見ることもできますね。もう一つの大きな示唆は、この6つの路をたどっていくと、世界にも同じものがあるとユタが言っていることです。まさか、そんなものあるわけないだろう、と思いますよね。でも、あるんですね。残念ながら、私は慶良間諸島の海を潜ったことはないので、写真を持っていないのですが、作家のグラハム・ハンコック氏のサイトに載っています。まずは慶良間のセンターサークルは、こちらのサイトをご覧ください。そしてこれとほぼ同じ構造を持つストーンサークルが、眠れる予言者エドガー・ケイシーがアトランティスが浮上すると予言した年(1968年)に見つかったバハマ・ビミニ沖の海底遺跡とされる「ビミニ・ロード」にあるんですね。その写真も同サイトに掲載されています。こちらのサイトをご覧ください。一番下に出てくる写真です。同じ構造を持った海底遺構に見えますね。池間島のユタは、かなり正確に慶良間の海底遺跡の本質を見抜いていた可能性があるように思います。で、これと同じ構造が『オアスペ』のイラストにも描かれているんですね。(続く)