ロクマリアケールの立石に刻まれた「農具」のシンボル
昨日紹介したロクマリアケールの羨道墳「 La Table des Marchands(商人のテーブル)」には、ほかにも模様が刻まれた支柱石や天井石が見つかっています。まずは天上の石に刻まれたシンボル。なにか鍵のような、あるいは工具のようなシンボルが描かれています。次は入り口付近になった支柱石。これは線刻文字のようですね。たくさんのクロスが描かれたとも解釈できそうですから、一種の魔除けの効果を狙ったものでしょうか。倒壊した立石「ル・グラン・メニール」にも絵が刻まれていたと書かれていました。真ん中が「ル・グラン・メニール」で、中央上部に奇妙な絵が彫られていますね。これは鋤などの畑を耕すための道具だったのではないかと考えられています。「ル・グラン・メニール」は紀元前4700年に建立された立石だと見られますから、6700年前の農具なのでしょうか。上の写真の左側の立石にも同じものが描かれていますね。この立石も倒壊して三つに割れてしまったようですが、紀元前3300年ごろ、真ん中の石はガブリニ島の羨道墳の天上石に、下の石は「商人のテーブル」に再利用されたと書かれています。ほかにも動物や骨とみられる絵や・・・・・農具とか工具とみられる絵が刻まれた石が見つかっています。