アイルランド見聞録57(アルドグルーム・ストーンサークル)
アルドグルーム・ストーンサークルは、ケンメア湾を見渡せる、見晴らしの良い場所に立っています。遠くに見えるのがケンメア湾です。ストーンサークルと少し離れたところに立石が立っていますね。ストーンサークルの本体。近づいて撮影します。かつては11個の立石から成っていましたが、現在残っているのは写真の9個です。特徴は少し先がとがったように削られていることでしょうか。でも本当に面白いのは、ストーンサークルと立石が作る直線(中心軸)です。正確に測ったわけではありませんが、北東から南西に向いているように見えます。ということは、夏至の日の出ラインか当時の日の入りラインですね。上の写真はその軸の傾きを写した写真です。手前が少し離れたところにある立石で、奥に尖ったストーンサークルが見えています。さらに面白いのは、その軸の傾きの直線は、既に紹介したウラ・ストーンサークルと、沼地のため行くのを断念したドロムボヒリー・ストーンサークル、行くのを省略したキャシェルヒールティー・ストーンサークルを貫いているように思われます。ここにも見事なタカミムスビがあるわけですね。ちなみに二日前に紹介した、谷あいの村にあるシュローンビラーン・ストーンサークルとこのストーンサークルは、約4・4キロ離れていますが、ほぼ同じ緯度にあります。つまり東西線を形成していることになります。おそらく古代人はそのことを測量して知っていた、と私は思っています。(続く)